フォーミュラD   〜「男の子」なら熱くなる!豪華で本格的なレースゲーム〜

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箱です。
ボードが大きい上にパーツが多いので仕方ない事なのですが、箱が非常にでかいです。
現在私が持っているゲームの中では最も大きな外箱で、持ち歩くのは結構大変です。



ボードです。
ボードもかなりでかいです。
結構大きいテーブルでないと、中々全部収まりません。
ボードは、表がモナコのサーキット(写真)で、裏が障害やイベントの多い市街地コースになっています。



写真上段が、上級ルールで使用する、スコアカードです。(初級ルールでは使用しません)
左側が通常のF1ドライバーで、右側がオプションルールで使用する特殊能力を持ったキャラクターです。

中段が、ギアボックスです。ギアレバーを模したギミックが燃えますよね!
ギアボックスの右側の部分は、車のダメージを示すパネルになっています。
左側が初級ルール用、右側が各パーツ毎に耐久力のパラメーターがある上級ルール用です。

下段左側がレーシングカーを模したコマで、右側が車の移動に使用するダイスです。
左の黄色いダイスから順に、1速(4面体),2速(6面体),
3速(8面体),4速(12面体),5速(20面体),6速(30面体)と、
ご覧の通りギアが上がる毎に使用するダイスがどんどん大きくなっていきま
男の子なら、このカラーダイスを見ただけで熱くなりますよね!!
(手前の黒いダイスは、各種判定用です)



オプションルールで使用する、それぞれが特殊能力を持ったキャラクターです。
ジャパニメーション文化の影響が大きいと言われるフランスのゲームだけあって(?)、
日本のアニメやゲームのキャラクターとイメージの近いデザインになっていますね。
左下に、ネコミミ装備の萌えキャラっぽいのもいますよ。(笑)



レビュー

このサイトで扱うゲームとしてはちょっと珍しい、フランス製のゲームです。
(このサイトで扱っているゲームの大多数はドイツ製です)
私は普段、このゲームのタイトルを「フォーミュラ・ディー」と読んでいるのですが、
本当はフランス読みで「フォーミュラ・デ」と読むべきなのかも知れません。

写真でも紹介しましたが、
ギアを上げて行く毎にダイスが大きくなっていくのが熱い
結構本格的なレースゲームです。
かなり大き目のボード上に描かれたサーキットの再限度も高く、
ギアボックスのギミック等、細かいところのデザインまで凝りに凝った
豪華なコンポーネントで、レース気分を十二分に味わえるようになっています。

ギアを上げていけば、どんどん高速を出せる(高い目の出るダイス振れる)ようになりますが、
カーブでは、それぞれ滞在しなければならないターン数が決まっています。
スピードを出し過ぎて滞在に失敗したり、あまり急激なシフトチェンジをすると、
車体にダメージを負ったり、ひどい場合にはリタイアしてしまいます。
とはいえ、ダメージをを恐れ過ぎて安全運転ばかりしていては、勝負には勝てません。
速度とダメージのリスクのバランスを考えるのが、非常に楽しいゲームです。

ダイスゲームだけあって、ダイス運の要素もかなり大きく、
特にリードされているプレイヤーは、逆転の為に自らのダイス運に賭けて、
リスクを負っていかなければならないケースも少なくありません。


レースゲームと言うジャンル自体、好みが分かれる部分はあると思いますが、
レースゲームの好きな「男の子」なら、きっと熱くなれるゲームです!



リプレイ

第3回ゲーム大会の時の、6人プレイの模様です。
かなり昔に撮影した写真で、プレイの記録も残っていない為、
きちんとしたリプレイ記事とはいえません。すみません・・・。(汗)
ただ、このゲームは非常に写真栄えするゲームなので、
このスペースを使って、プレイ中の写真をたっぷりと紹介させて頂きます

連続カーブからS字コーナーへと続く、モナコサーキット序盤の難所の入り口です。



連続カーブを抜けて、S字コーナーへと向かいます。



遠景にすると、ボードの大きさがお分かりになるでしょうか。



最大の難所、S字コーナーです。 
急カーブなので、スピードを出しすぎるとリタイアしてしまいますが、
このS字を抜けると高速の出る長い直線が待っているので、
カーブの立ち上がりでできるだけ加速をつけておかないと、
一気に置いていかれてしまいます。



引きばかりでなく、アップの写真も入れておきましょう。
中盤の直線を高速で抜けると、後半の連続カーブ地帯に差し掛かります。



中々のデットヒートです。
後半のカーブ地帯が、大きな勝負どころです。



車体をいじめず、安全に走るに越した事はないのですが、
出遅れた車のドライバーは、車体に負担のかかるリスクを負っても、
危険な速度でカーブに突っ込まなくてはなりません。



いよいよ最後の難所です。
この辺に来る頃には、結構車体にダメージのたまっているプレイヤーも多いです。



ここを抜けると、いよいよ最終コーナーですが・・・。



無理がたたって、2台ほどリタイアしてしまいました。(笑)



評価

シンプルな初級ルールと、車のパーツ毎に耐久力の設定された上級ルールがあるのに加え、
天候ピットインキャラクターの特殊能力マップ毎のイベントなど、
様々なオプションルールが選択可能ですが、シンプルな初級ルールのみでも十分に楽しめます。

2人から最大10人までプレイできますが、カーブが混戦になった方が盛り上がるので、
個人的には、ある程度人数は多い方が面白いと思います。
但し、レースゲームの宿命として、人数が多くなる程に、どうしてもスタート順の
早いプレイヤーが単純に有利になってしまうので、公平にプレイしたければ、
人数が多い時はチーム戦やペア戦にするのがお勧めです。

上手くカーブを曲がり切るには適切なギアチェンジが必要になりますが、
連続カーブやS字コーナーで、きっちりとギアマネジメントの計画を立てていても、
他のプレイヤーの車が邪魔をして計画変更を余儀なくされる事が頻繁にあり
中々思うに任せないところが、実際のレースをしているようなリアリティーを生んでいます。

ダイス運の要素もかなり大きく、全員でダイスの目に一喜一憂して、場が盛り上がります。

ギアを上げていく毎に大きなダイスを振れる楽しさに加え、
サーキットの再現度の高さやギアボックスのギミック等、
レース気分を楽しむ為の演出に細かく気が配られている点は、
個人的に非常に高く評価したいです。
楽しいゲームをデザインするには、演出も重要な要素なんだなあと、改めて思いました。

難点としては、1ゲームにかかる時間がやや長目な点で、特にルールに慣れないうちは、
作戦を立てたりマスを数えるのに結構時間がかかってしまいがちです。
スムーズにプレイする為には、相手の考慮時間中に作戦を考えておく習慣をつける事が大切です。
この難点は、勝負をペア戦やチーム戦にする事によって、かなりカバーする事が可能です。
チームメイトと作戦を話し合い、マスを数える作業を分担する事で、かなり時間の短縮になりますね。
実際に「希望の船」のゲーム会でも、大半のプレイヤーが未経験者の8人プレイを、
ペア戦にする事で1時間少々で終らせる事が出来ました。


私の評価は8点ですが、
レースゲーム好きなので少しおまけして、8.5点にしておきます。



攻略のヒント

1.コーナーは「スローイン・ファーストアウト」が基本
 このゲームには、実際のレースで言う「アウト・イン・アウト」の概念はほぼ無いのですが(笑)、
 「スローイン・ファーストアウト」は実際のレース同様重要な概念となります。
 特に、コーナーの出口に長目の直線のあるシチュエーションでは、
 なるべく高目のギアで立ち上がりたい所ですから、低めのギアでコーナーに侵入して、
 コーナーを曲がりながら徐々にギアを上げて行きたい所です。
 無理をして高速でコーナーに突っ込むと、結局後からギアを落とすことになり、
 コーナーからの立ち上がりで置いていかれる事になってしまいます。
 (リードされているプレイヤーは、無理をせざるを得ない場合も多いのですが…)

2.相手の前に出たら、アウトコースを塞ぐべし
 このゲームは、毎ターン先頭の車から順に移動します。順番が早いと、
 単純に先に動けるというだけでなく、前に邪魔な車がいないので
 スムーズに移動の計画を立てられる
という点でも、非常に有利なのです。
 それだけに、相手より1歩でも前に出る事は非常に重要ですし、
 先に動いたプレイヤーは、後から来るプレイヤーに抜かれないように、
 なるべく邪魔な位置で相手をブロックする必要があります。
 実際のレースとは少し違うかもしれないですが、カーブの続くコーナーでは
 アウトコースをブロックして相手をインコースに追い込むようにするのが基本です。
 インコースに追い込まれると、色々な出目に対応する余裕がなくなってしまう為です。



アンケート

評価平均:8.19点
名前 評価 感想
すくーる 1度は6速ダイスを使いたい! 多人数でプレイすると盛り上がるが、マスを数えたりするのが結構時間がかかる。
りょうえい テンション上がる! 大人数向きだと思った。時間がかかるのがネック。
ゆうめい 8.5 (詳しい感想は本文を参照して下さい) 的確なギアを選択したはずなのに、”それだけは出してはいけない目”を出してしまうと、皆に「運転が下手」と言われてしまいます。(笑) 何が何でも1位を目指す個人戦も勿論楽しいですが、チームプレイで取るべき戦略に幅が出るペア戦も、個人的にはお勧めです。
榊しげる ルールが若干煩雑だが、覚えてしまえばゲーム中に戸惑うことはないレベル。人数が多い方がレースゲームとして面白いだろうと予想する反面、待ち時間の長さが比例して伸びるマイナス点が懸念されたが、少なくとも第6回ゲーム大会のペア戦8人プレイでは杞憂に終わった。ゲーム慣れしているプレイヤーの6人以上のペア戦限定なら9点でもいいと思う。 余談だけど、プレイヤーが事前にマス数の計算を終え、順番が回ってきたときにはギアは決まっていて、あとはサイコロを振るだけになっていればサクサク進んで楽しめる。 自分の番になってからゆっくり数え始めるプレイヤーが加わると…ムニャムニャ。
百八 死んだ。
ゆうな ある意味人生ゲーム的で面白い。
あら☆たけし ギアによって振るダイスの種類が変わるという仕組みがスリリングで面白いゲームでした。適切なギアを入れないと、あっというまに機体が大破してリタイヤ。しかしリスクを取っていかないと1位になれない。最適なつもりで計画を立てても、他車との接触があったりコース変更が迫られたりするので、最後まで油断できない。いやぁ、レースってホント過酷ですねぇ。
西 Q-JETよりもさらに条件を細かくしたスゴロク。ギア数で転がすサイコロが変わるのと、カーブで止まるべき回数が決まっているのが、シンプルかつエレガントなルールだと思いました。勝負に勝つには、ギリギリまでマシンを追い込んだギアマネージメントが必要っぽいんですが…。気が弱い?僕はマシンに気を使いすぎて気の抜けたレースしか出来ませんでしたw。でもカーブを抜けて、高いギアに入れた時の!ずっしりと重い多面体のダイスをふる時のテンションの高まりは!純粋に楽しい!1位が断然有利で、2位以下が団子状態になった場合、協力して1位を引きずり下ろすための戦略がないので(それはそれでリアルなんですが)、ちょっと悔しかったです。次は上級ルールでやってみたいです。
(プレイ人数:4、プレイルール:初級、プレイコース:モナコ)

おまけ

ボードの裏面と拡張マップ

モナコサーキットのボードの裏面の、市街地コースです。
市街地コースは、路上に障害物があったり、住人にピストルで撃たれたり、
警察の前をどの位の速度で通過できるか競ったり
と、
本格指向のサーキットコースに比べて、コミカルなイベントが多くなっています。




↑こちらは、別売の拡張マップです。ボードの表面は、セブリングのサーキットです。
カーブが多くてテクニカルなモナコに比べて、直線コースの多い高速サーキットになっています。
拡張マップは、他にも多数出ています。



セブリングの裏面は、シカゴ・イーストパークの市街地コースです。
右上の「死のジャンプ」ゾーンや、中央部の「イーストパークの細道」等、
遊び心あふれる構成となっています。


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