トランスヨーロッパ   〜相互乗り入れしながら、ヨーロッパの各地を鉄道で結ぶ〜

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箱です。
写真では判りにくいかもしれませんが、
ドイツゲームとしては比較的コンパクトなサイズで、持ち運び便利です。



ボードとカードです。
ボードには、ヨーロッパの地図が描かれていて、カードには、ヨーロッパ各地の都市の名前が書かれています。
機関車の形をしたコマは得点マーカー、円柱形のコマはスタート位置マーカー、黒い四角柱は線路です。



レビュー

ヨーロッパ各地の都市を、鉄道で結ぶゲームです。

ボードには、ヨーロッパの各都市が、ざっくりと東西南北と中央部の5つの地域に色分けされています。
プレイヤーは、それぞれの都市に対応したカードを各色1枚ずつ引いて、
その5つの都市を鉄道で繋げる事を目指します。

各自がまずスタート位置を決め、スタートプレイヤーから順に線路を敷いて行きます。
ルールはいたってシンプルで、1回の手番で出来ることは、
線路を2本(川や海を渡るルートや山脈越えの路線は、1手番に1本)敷く事だけです。

他のプレイヤーの線路と自分の線路が繋がると「相互乗り入れ」になるのが、このゲームの最大の特徴です。
自分が線路を敷きたい場所を、なるべく他の人に敷いてもらって、
後からちゃっかり相互乗り入れで利用させてもらうのが勝つためのコツなのですが、
勿論相手も同じことを考えているのです。(笑)

誰かが最初に全ての目的地を繋げた時点で1ラウンド終了で、
他のプレイヤーは、その時点で敷けなかった線路の分がマイナス点になります。
スタートプレイヤーを順に交代しながら、何ラウンドかプレイして、
誰かがマイナス点でバーストした瞬間に、最もマイナスの少なかったプレイヤーの勝利となります。

ほぼ同じルールで、アメリカ大陸を舞台にした、「トランスアメリカ」というゲームも発売されています。



リプレイ

大変申し訳ないのですが、リプレイ記事はまだ完成していません。(汗)
プレイ中のイメージは、こんな感じです。↓




評価

「チケットトゥライド」とテーマは似ていますが、プレイ感は全く異なるゲームです。

ルールが簡単で、初心者の方でもすぐにプレイ可能です。
考えどころもそれなりにありますが、プレイ感が非常に軽く
慣れてくれば殆ど長考もなく、テンポ良くプレイが進みます。
1プレイ(大体3〜5ラウンド位です)30分前後で終わりますし、
場合によっては途中のラウンドで切り上げることも可能です。
そんな訳で時間の調整がし易い事と、プレイ可能人数が2〜6人と比較的幅広い
(但、個人的には4人以上がオススメですが)事から、
多人数のゲーム会等での空き時間や待ち時間にプレイするのにうってつけのゲームです。

運の要素のかなり大きいゲームですが、悩みどころもそれなりにあって、
勝つと達成感がありますし、負けても運が悪かったと諦められる、いいバランスだと思います。
毎ラウンド展開が変わるので、繰り返しプレイしても楽しめます。

私の評価は8点です。



攻略のヒント

1.「合体」は、なるべく相手にやらせるべし
 自分のやりたい仕事を、なるべく相手にやってもらうのがこのゲームのコツです。
 「相互乗り入れ」の為に自分の線路と他のプレイヤーの線路を「合体」させる手は、
 双方の線路が一気に伸びるので、当然ながら殆どの場合相手にとってもありがたい手になる訳ですから、
 できれば相手にやってもらった方が得です。
 他にすることがなくなった時は仕方ないですが、自分が「合体」させることになったとしても、
 できれば繋げる手で2手目を終えるのでなく1手目で「合体」させた後、
 それによって敷設可能になった地域に線路を伸ばすのにもう1手、と言う形が望ましいです

 相手が次に自分と繋げるしか手がないと思うなら、繋げる手で2手目を終えるよりも
 パスした方が良い位です。(自分が次のターンで出来ることは変わらず、相手に1手損させています)

2.スタート位置を決める為に
 スタート位置を何処にするかは、このゲームで1番の悩みどころです。
 プレイ順の遅いプレイヤーは、他のプレイヤーの配置を見てから選択できますが、
 プレイ順の早いプレイヤー、特にスタートプレイヤーは、他者の動向が不明な為、より選択が難しくなります。
 話を分かり易くするために、5個の目的地のうち、ひとつだけが少し離れた場所にあり、
 残りの4つが比較的に近くに固まった配置で、自分がスタートプレイヤーだと仮定します。
 プレイ人数が少ない(大体4人以下の)場合は、ひとつだけ離れた懸案の目的地の近くから始めるのが無難です。
 他のプレイヤーが誰もその都市の近くに行かなかった場合のリスクが、余りにも大きすぎるからです。
 プレイ人数が多い(大体4〜5人以上の)場合には、自分の行きたい目的地の近所に誰も行かないというリスクは
 かなり小さくなりますから、ひとつだけ離れた目的地は他の人が近くまで行ってくれると期待して、
 複数の目的地をにらんだ、選択肢の多い場所から始めて、他のプレイヤーの動向に
 柔軟に対応できるようにするのもかなり有力な選択と思います。
 プレイ人数が多いとも少ないとも言えない4人プレイの場合、どちらの戦略を取るかは結構微妙な所ですが、
 例えば自分がリードしていて、大量失点のリスクを回避したいと思うなら前者、
 逆に多少のリスクを負っても勝ちに行こうとするなら後者という感じでしょうか。



アンケート

評価平均:7.91点
名前 評価 感想
榊しげる 基本的にプレイヤーに出来ることは線路を引くだけなので、ルールは簡単。路線図がジワジワ拡がっていくのは見た目に楽しい。自分が引きたいと思っていた路線を他のプレイヤーが引いてくれたときのニヤリ感はたまらない。1プレイの長さも程よく、運の要素が多めで、毎回展開も変わるので勝ったり負けたりしながら繰り返し遊べる良ゲーム。
次郎 気楽に遊べて、プレイ感が気持ちよかった。
新撰組680 線路の駒がシンプルな棒状で電車にも見えてくる。ゲーム進行中の盤面、黒い路線が延びていく様は、ビジュアル的に様式美にも通じる美しさを感じる(盤面がもっとシンプルでも良いかも)。初心者の私でもルールが判りやすく、何度でもやりたくなるとっつきやすさが好き。
西野沢 目的地を目指すことに特化した桃鉄みたいな感じ。気軽にヨーロッパ旅行気分も味わえて2度美味しい。
ひらやん 運によるところが大きいものの、他のプレイヤーによってゴールが近づいた時の共闘感はまさにトランス状態! シュッポッポ!
ゆうめい (詳しい感想は「評価」を参照してください) 最初に引く目的地カードの善し悪しが勝敗にかなり大きく影響しますが、最悪と思った目的地の組み合わせが、展開に恵まれて驚くほどスムーズに繋げるケースも割とあったりするので、配牌が悪くてもがっかりせず最善を尽くすことが大切です。
らくだ 見た目「チケット・トゥ・ライド」っぽい鉄道敷設ゲームだが、「相互乗り入れ」によるスピーディーな展開が楽しめる。ある程度技術要素はあるが手元カード運も大きく、しかしそれが「理不尽な運任せ」にもなっておらず、さらに「チケット〜」同様、毎回展開が異なってくるので、飽きずに楽しめる。「チケット〜」ほどプレー感が重くないので、ちょっとした空き時間に出来るのも嬉しい。このゲームシステムは、いくらでも発展の余地がありそうだが、その誘惑に打ち克ってシンプルなゲームにした事が、却って魅力になっていると思う。
りょうえい 頭を使わず感覚でやっていてもいつの間にかゲームが成立する印象。負けてもそれなりに楽しい。
いとう 正統派のボードゲームという感じ。運良く相手が自分の行きたいところに線路をひいてくれると嬉しいです。シンプルながら楽しいゲームです。
すくーる ルールも簡単で覚え易いので、初心者にもぴったり。ただ、最初のカードで勝負が決まってしまいがちで、運任せな部分も。
百八 割りと好きだけど、勝てなかった。


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