ルーニークエスト   〜サインペンで、異世界の様々なクエストに挑む〜

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画:ゆうめい
箱絵のパロディーです。バカっぽくて描き易かったです(笑)
コピー誌「希望の船vol.10」の表紙イラストです。


です。
サインペンで線を引いてる動きは、こんなイメージなのかなあ(笑)



上段左の内箱がそのまま、プレイフィールドと得点ボードになります。上段右は各ラウンドの制限時間を示す砂時計です。
下段は、プレイ用の下敷きボード(左が裏面、右が白い表面)と、その上に重ねた透明スクリーンです。



上段左がパネルに線を引くマーカー、右が丸いプレイヤートークン得点表示用の細長いスコアトークン
中段と下段左がボーナストークン、右がペナルティートークンです。


様々な難易度のプレイシートです。両面に印刷されています。
上段が一番簡単な、レベル1の密林ワールド
中段と下段は、レベル2〜7のワールドのシートボーナスステージ(下段右端)です。


レビュー

*サインペンとセル板でクエストに挑む!

ボード上のクエストをクリアすべく、一定の時間内にそれぞれが
手元の透明なセル板にサインペンでラインを引いたりドットを描いたりします
その後、セル版をクエストの描かれたボードに重ねて得点をチェックします。
デジタルで絵を描かれる方には、タブレットで絵を書くようなプレイ感と言えばピンと来るかも知れません。

ボード上のクエストは様々で、例えばスタートからゴールまで線を引くクエストでは、
その線が途中で得点のイラストに触れていれば得点、逆に減点のイラストに触れたら減点と言ったように、
それぞれの面ごとに得点の獲得方法が決められています。

ひとつの面を終える毎にリードしている人から順に得点を計算して、クエストボードの箱の脇の得点ボード
スコアトークンを差し込みます。1箇所の得点マスには1個のトークンしか差し込めないようになっていて、
同点になった時は、後から計算したプレイヤーが前に出ます。

*様々なお邪魔アイテムやお助けアイテムが登場

得点や減点の他に、各面にはお助けアイテムペナルティーのイラストが描かれていて、
自分の引いた線やドットがそれらのイラストに触れるとアイテムを獲得します。
お助けアイテムは対戦相手を妨害したり、自分に良い事が起きたりします。
ペナルティーは片目で描くとか、利き腕と逆の手で描くとか、
ペンを親指と小指でつまんで描くといった、
意地悪な条件を強制されてしまいます。

*最終面には個性豊かなラスボスが待っている

1ワールド6面分のクエストを行って、ゲーム終了です。
どのワールドも、最終面はラスボス戦になっています(笑)
入門用からマニア向けまで、様々な難易度のワールドが用意されていて、
プレイヤーのレベルに合わせて選択できるようになっています。

ちょっと毛色の変わった、楽しいパーティーゲームです。


リプレイ

大変申し訳ないのですが、リプレイ記事はまだ完成していません。(汗)
以下はプレイ中のイメージ写真です。

各ワールド6面分のクエストがあります。(写真上段)
ボードにクエストをセットして、それを見ながら手元のボードに、制限時間内に写真右下のように線を引きます
時間が来たら、線を引いたセル板を写真左下のようにクエストに重ねて、「答え合わせ」をします。
この面のクエストはスタート(ボード左下)とゴール(ボード右上)を線で結ぶ事です。
スタートとゴールを結ぶ途中で、線が☆印の得点イラストに触れると加点、ブロックやお邪魔キャラに触れると減点されます。
雷模様のイラストに触れると自分に良い事が起きたり相手を邪魔したり出来るお助けアイテム
爆弾模様のイラストに触れるとペナルティートークンを受け取ります。



各ワールド、最終面はラスボス戦です(笑)
写真は、ワールド1のラスボスです。
この面のクエストは、中央下のたいまつの炎を丸で囲む事と、
4つの爆弾とボスキャラ(難度を上げるならボスキャラの咥えたダイナマイト)を線で結ぶ事です。
他の面では線がブロックに触れると減点されるのですが、
最終面だけはブロックに触れるとと即死(!)してしまいます。



評価

*説明時間も短い簡単なルールで手軽に盛り上がる

直感的に理解できる簡単なルールで、見た目にもコミカルで楽しいゲームです。
初めてプレイする人が混じっていても、クエストやアイテムは出るつど説明すれば十分なので、
インスト(ルール説明)に殆ど時間がかからないのも、パーティーゲームとして優秀な点です。
お邪魔アイテムやアクシデントも、馬鹿っぽくて笑えます。

透明なセル板に線を引いて、ボードのイラストにあわせると言うのは、
(私が知らなかっただけかも知れませんが)今までありそうでなかったアイディアだと思います。
クエストのイラストを見ながら手元のセル板に線を引く作業は非常に楽しいです。

6面で1セット(1ゲーム分)のワールドになっていて、一番簡単なワールド1から最難関のワールド7まで、
徐々に難易度が上がって行きます。難度の高いワールドには、かなりテクニカルなクエストも用意されています。

*セル版をボードにセットする時に生じる遊びに注意

セル板とそれをセットするボードの間には多少遊びがあるので、
得点チェックの際、線がイラストに触れているかどうかの判断が微妙になる場合がしばしば出てきます。
スムーズにゲームを進めるには、できれば中立なジャッジ役がいた方が良いと思います。
ジャッジ役がいない時は、遊びの範囲でセル板を色々動かしてみて、
なるべく高得点になるポジションを採用すると言う取り決めにするのが良いと思います。

*おススメのローカルルールを紹介 場を暖めるのに最適のゲーム!

元のルールでは、1面ごとにクエストの描かれたメインボードの向きを90度ずつ回転させる事になっていますが、
「希望の船」でプレイする時は、私の提唱するローカルルール「各プレイヤー順番に自分の好みの向きにして、
一巡してからは最下位の人がやり易い向きにする」
というやり方でプレイしています。
やはりクエストボードに正対したほうが描き易いので、特に4人以外の人数の時にはおススメです。

ゲームの内容的にも、得点ボードの駆け引き的にも、人数が多い方が盛り上がると思います。
クエストチャレンジは全員同時に行うので、人数が増えてもプレイタイムは殆ど変わりません。
ダウンタイム(待ち時間)が少ない事も、このゲームの優れたポイントです。

各自のセル板をクエストのボードに重ねる度に場が盛り上がるので、
ゲーム会の最初に場を暖めるのに適したゲームだと思います。


私の評価は7.5点です。


攻略のヒント

1.「盾」はなるべく最終面に残すべし
 お助けアイテムの中で「盾」は、自分のミスを1箇所だけ帳消しにしてくれるアイテムです。
 当然ながら、失点するイラストに触れてしまった時に使っても構わないのですが、
 どのワールドも最終面には触ると即死(!)のトラップがあるので、折角「盾」を獲得したら、
 なるべく1枚くらいは最終面に残しておいた方が、安心してプレイ出来るのでおススメです
 

2.「蚊」や「バナナ」はドット面を避けて使うべし
 「蚊」「バナナ」は、場合によって凶悪な効果を与える事のあるお邪魔アイテムですが、
 各ワールドに1箇所あるドットを描く面では、ラインを引く面に比べて効果が薄くなりがちなので、
 ドット面での使用は我慢して、他の面で使用した方が効果的だと思います。
 また、(これはここにわざわざ書かなくても皆さんそううすると思いますが)手元のセル版の向きは
 自分の体の向きでなく、クエストボードの向きと同じにした方が描き易いです。



アンケート

評価平均:7.39点

名前 評価 感想
榊しげる プレイそのものが楽しく、また対人要素も上手く機能している。首尾よくポイントを獲得できた時の達成感は◎。ボードのズレが得点に影響してしまうのでそこはピッタリ作ってほしかった。
辻善  電流イライラ棒をボードゲームに落とし込んだような作品。アナログ的な手触りが楽しめるとても珍しい感覚、それだけでも遊ぶ価値がある珍ゲーム。難点はゲーム中に入手できるアイテムが足を引っ張る方向にかなり強力でヘイトを生みやすい上、下位が逆転する要素に乏しい。とは言え膨大に用意されたマップを遊びこめる楽しさとコンポーネントのポップで可愛い雰囲気は、子供たちをワイワイ遊ばせるのに十分以上の威力を発揮するだろう。
百八 透明パネルに直接描くというゲームシステムが斬新。初めての人が一瞬でルールを理解できるのも良いですね。ゲームの性質上、絵心がある方が有利だとは思います。
片目を瞑ったまま親指と小指だけを使ってペンの上に乗せたチットを落とさずに描くのが得意な人も有利です。
BLACKHEART 線を引く能力をゲーム反映させるコトができるなんて…右脳に良さそう!
ゆうめい 7.5 (詳しい感想は「評価」を参照して下さい) 見た目の楽しさはトップクラス。ルールの概要は、誰でもひと目で理解できます。ラスボス戦があったり、テレビゲームのアクションゲーム的な世界観も日本人には馴染み易いんじゃないかと思います。普段絵を描いてる人の方がそうでない人より有利なのかなあとは思うものの、やってみると絵描きの間でも結構得手不得手は出ますねw
いとう 簡単そうに見えて結構難しい! 後半のステージの難易度上昇はなかなか凄いですがその無茶ぶりがかえって楽しいです。
らくだ プレイ場所を選ぶ。しかし手を動かすアナログな面白さはとても良いし、パターンが多く飽きさせず、スパイスも効いている(笑)。ゲームの発想自体は単純だがコンポーネントに手抜き無し。自分の「手クセ」が意外と分かるので絵を描く人にはオススメしたい。
LINX TVゲームを逆輸入したようなゲームだなと思いました。カジュアルゲーですが即死したりするので適度な緊張感があり、ステージも多いのでなかなか飽きが来ないんじゃないかなと思います。あと絵描きには有利なゲームだと思うので好きです(笑)
すくーる 見た目が派手で最初の1〜2回はすごく楽しい。ゲームとしては「お約束」なのだけど相手を邪魔する方法がちょっと凶悪すぎて素直に楽しめない感もあったかなと。


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