コロレット   〜7色のカードをなるべく3色以内で集める〜

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箱です。
カードゲームなので、コンパクトなサイズです。


カードです。
一番上が、メインとなる7色のカラーカード
二段目が左から、カードの裏面、[+2]カード[ジョーカー]最終ラウンドカード
下段が左から、得点チャート(表面と裏面)、列カード(3〜5人用)列カード(2人用)です。



レビュー

プレイヤーは場から7色のカードを集めます。
同じ色のカードを集める程に得点は高くなっていきますが、
それをプラスの点として扱えるのは3色目までで、
4色目からはマイナスの点となってしまいます。
つまり、プレイヤーはなるべく3色以内でたくさんカードを集めたいわけです。

まず最初に、場に人数分の「列」を作ります。
各列には、最大3枚までカードを置くことができます。
プレイのルールは非常に簡単で、自分の番に出来る事は、
何処かの列のカードを引き取るか、山札をめくって何処かの列に置くかの二択のみです。

つまり、プレイヤーは山札をめくった時には自分で列を引き取る事は出来ないわけで、
当然めくった山札は相手が嫌がるような置き方をしますから、
列は自然と嫌な(引き取りたくない)形に埋められて行きます。
お互いが邪魔をし合う中で、なるべく余計な色を引き取らずに、
自分が欲しい色を沢山集めるようにします。

7色のカードの他に、[ジョーカー][+2]カードがあります。
最終的に好きな色に指定できる[ジョーカー]は、非常に強力なカードです。
色に無関係で単に2点になる[+2]カードも、適度なアクセントとして機能しています。

簡単なルールで手軽にジレンマを味わえるカードゲームです。



リプレイ

大変申し訳ないのですが、リプレイ記事はまだ完成していません。(汗)
↓こちらはプレイ中の写真です。

カードゲームですが、意外と場所を取ります。
写真のテーブルは、結構大き目のものなのですが、4人プレイでいっぱいいっぱいと言う感じです。


上の写真のテーブルで5人プレイをするのはちょっと厳しくて、5人プレイは床でやることになりました。

工夫すれば小さいスペースでもプレイできない事はないですが、
プレイするには、できればかなり大きめの机か床が使える環境があった方が良いと思います。



評価

ドイツゲームを買い始めたばかりの頃にこのゲームに出会って、
「こんなにシンプルなルールで、これだけ悩みどころとジレンマを演出できるんだ」
個人的に非常に感動したゲームです。

ルールはびっくりするほどシンプルで、インスト(ルール説明)も簡単です。
行動の選択肢が少ない為長考も殆ど起きず、軽いプレイ感でゲームがサクサク進むので、
短い時間でプレイするのに向いています。


得点チャートの表と裏で、得点の計算方法が2種類用意されています。
基本ルールとなる表の計算方法では、枚数が増える毎にどんどん得点が高くなって行きますが、
裏の計算方法では、3枚をピークに徐々に得点が減っていきます。

違いはそれだけなのですが、どちらを使うかによって、他は全く同じルールで
全くゲーム性の違う2種類のゲームを楽しむ事が出来るようになっています。
大雑把に言うと、表側の計算方法ではカードの集め合いになりますが、
裏側の計算方法では、逆にカードの押し付け合いの様相を呈します。

(特に表ルールの時)やや[ジョーカー]が強すぎる気もするのですが、
その位は運要素として受け入れても良いかなと思います。


むき出しのシステムのみと言う感じのゲームで、テーマ性は全く無いので、
その点は人によって好みの分かれる所かも知れません。
このゲームのシステムを発展させた形で動物園をテーマにした
「ズーロレット」と言うゲームが、2007年ドイツ年間ゲーム大賞を獲得しています。


私の評価は7点ですが、最初に見た時システムに本当に感動したので、
アイディアに敬意を表して 7.5点にしておきます。



攻略のヒント

1.カードをカウントすべし
 カラーカードは、各色9枚ずつです。
 当然ですが、既に場に多く出ているカードは、山からめくれる確率が低くなります。
 どの色を集めるべきか迷った時は、他のプレイヤーの集めたカードをカウントして、
 なるべく他のプレイヤーと重複しない色(=山に多く残っている色)を集めるようにしましょう。

2.得点チャートの表裏で変わる戦術
 得点チャートの表側の計算方法では、同じ色の枚数を集める毎に、加速度的に得点が上がるので、
 (限度はありますが)多少マイナスを被っても特定の色を沢山集める事を重視した方が良いでしょう。
 不要な色を引き取る事を恐れ過ぎ、カードを集める事を躊躇していては、中々得点が増えません。
 得点チャートの裏側の計算方法ではなるべく余計なカードを引き取りたくないので、
 引き取るカードは最小限で済ませたい所です。

 従って、[ジョーカー]をめくってしまった時は、表の計算方法の時は、なるべくカードの少ない列
 裏の計算方法の時は、カードの枚数の多い列に置くようにすると良いでしょう。



アンケート

評価平均:7.60点
名前 評価 感想
棚香由布一郎 引いたカ−ドを、自分が取れる訳ではないのが悩ましい。だから他人に美味しくないよう場に出すのだけれど、皆がそう考えて出した場札のどれかを自分が取らなければならないのが悩ましい。悩み多きゲーム、でも、そこが楽しい。
すくーる 一見、単純そうなゲームですが、意外とかけ引きが出来て面白いです。ジョーカーが強くて、結構ジョーカー率も高いのでなかなか先の展開も読めない感じです。面白いですが連続してやると飽きやすいかも。
榊しげる 7.5 簡単なルールの割には面白い。ジョーカーも当初考えていたほど強力過ぎるものではないので、引きゲーでも無さそう。やはり、というか3人より4人、4人より5人の方が面白い。あまり長考することも無いので1プレイが短いのも良い点。少人数なら裏、大人数なら表を使う方が面白いんじゃないかと思う。
ゆうめい 7.5 (詳しい感想は「評価」を参照してください) プレイ人数は2〜5人ですが、なるべく3人以上でプレイするのが良いと思います。また、意外と場所を取るので、少し大きめのテーブルがあった方が良いでしょう。
らくだ とにかくルールが簡単。しかし駆け引きと葛藤の面白さは、他のゲームに勝るとも劣らない。2人でやっても面白いルールが用意されているのも素晴らしく、3人、4人、5人でやっても、それぞれに面白い。個人的には、場を暖めるのに適しているゲームだと思う。


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