赤ずきんは眠らない 〜腹ペコ狼とのだまし合い。心理戦を楽しむ手軽なブラフゲーム〜

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です。
おとぎ話の絵本をイメージしたデザインですね。
厚みはありますが、A6位の非常にコンパクトなサイズです。
箱はなんと木製で、表面に絵本の表紙を模した模様が金色の箔押し(?)で印刷された布が
貼り付けられています。
同人ゲームとは思えない凝った作りの箱で、
コストで足が出ていないか人事ながら心配になります。(笑)



カードマーカーです。
奥が[トラップ][おやすみなさい]おうちカード
中段が[赤ずきん][おやぶた][こぶた]キャラクターカード
手前が[はらぺこ狼]キャラクターカードと、得点を示すマーカーです。


レビュー

国産の同人ゲームで、4〜6人でプレイする、手軽なブラフゲームです。

プレイヤーの1人が[はらぺこ狼]になり、他のプレイヤーは
[赤ずきん][おやぶた][こぶた]のいずれかになります。

[はらぺこ狼]以外のキャラを担当したプレイヤーは、それぞれが密かに
[おやすみなさい]
[トラップ]どちらか一方の「おうちカード」を選び、裏返しに置きます。
続いて[はらぺこ狼]を担当したプレイヤーが、誰か1人を食べに行きます。
[はらぺこ狼]に食べにこられたプレイヤーの「おうちカード」
[おやすみなさい]
だったら、[はらぺこ狼]がそのプレイヤーから得点を奪い、
[トラップ]だったら、そのプレイヤーが[はらぺこ狼]のプレイヤーから得点を奪います。
[はらぺこ狼]に襲われなかったプレイヤーは、[おうちカード]が[おやすみなさい]だったら
担当したキャラクターに応じた得点を獲得できますが、[トラップ]だった時は無得点です


[赤ずきん][おやぶた][こぶた]のの順に高得点ですが、得点が高いほど、
失敗した時(狼に食べられたり、そのキャラを食べに行って罠にかかった時)の失点も大きくなります。

このゲームの最大の特色が、狼に食べられたプレイヤーまたはトラップにかかった狼のプレイヤー、
即ちそのラウンドで失点したプレイヤーが、次のラウンドの配役を決められるという点で、
これによって生じる駆け引きが、戦術のひとつのポイントになります。


ルールが簡単でプレイタイムも短く、場所もあまり取らないので、
列車のボックス席や居酒屋のテーブル等でも十分プレイ可能です。

普段あまりアナログゲームをプレイしない方でも楽しめるゲームだと思います。


リプレイ

大変申し訳ないのですが、リプレイ記事はまだ出来ていません。(汗)
↓こちらはプレイ中のイメージ写真(4人プレイ)です。

[はらぺこ狼][トラップ]にかかっています。(笑)



評価

「徹夜でじっくりやりこむ」というタイプのゲームではないと思いますが、
レビューにも書いたように、ちょっとした場所があれば、いつでもどこでも手軽にプレイ可能です。
真剣勝負というよりは、酒席等で気楽に楽しむのが向いているゲームと思います。
私自身、同業の方との忘年会の席に持ち込んでプレイした事がありますが、
非常に盛り上がりましたよ。(笑)


失点したプレイヤーが次のラウンドの配役を決められるというのが、
(私が知らないだけかもしれませんが)今までありそうで無かったアイディアなのではないかと思います。

[はらぺこ狼]以外のプレイヤーが結託して全員で[トラップ]を選べば、
必ず[はらぺこ狼]を失点させる事が出来るので、トップ目のプレイヤーを[はらぺこ狼]にするのが、
ルールブックでも紹介されているひとつのセオリーなのですが、示し合わせて[トラップ]を選ぶはずが、
抜け駆けで[おやすみなさい]の得点を狙うプレイヤーも現れるかも知れません。(笑)

[赤ずきん]は担当しても食べに行っても高得点のチャンスですが、失敗した時のリスクも大きくなります。
[はらぺこ狼][赤ずきん]を食べに行くと結構ドラスティックに得点が動くので、
中盤から終盤にかけて自分の持ち点が増えてくるにつれて、
どちらを持つにしても、失敗のプレッシャーが大きくなって来ます。
逆に[こぶた]は、得られる得点は小さいですが、その分リスクも小さいです。
[おやぶた]は両者の中間で、結構狙い目になったりします。
そこで生じる心理戦が、このゲームの最大の醍醐味でもあります。


プレイ可能人数は4〜6人ですが、個人的には目標が分散しすぎない4人プレイがベストかなと思っています。
プレイヤーが4人以上必要というのは多少ハードルが高いですが、
一応[おやぶた]を除いて3人でもプレイ出来ない事はないと思います。

私の評価は7点です。



攻略のヒント

1.大いに騙し合うべし
 このゲームでは、ルールで正式に三味線(嘘をつく事)が認められています。(笑)
 実際、黙ってプレイするタイプのゲームではないですし、プレイヤー全員大いに嘘をついて、
 騙し合いを楽しみましょう!


 (非常にシンプルなルールなので、ゲームのセオリーについて紹介記事以上に突っ込んだ記述をすると、
 どうしてもゲームのルールを全て記述してしまう形になってしまう為、これ以上の攻略記事を書くのは
 
遠慮しておきます。理由についてはこちらをご覧下さい。)


アンケート

評価平均:6.67点
名前 評価 感想
西野沢 ルールが明快でパッと遊ぶのに良い。
榊しげる 簡単なルール、少ない道具立ての割にゲームとしてきちんと成立しているのはスゴイと思う。少しでもガンが付くとゲームにならないのでカードは大事に。
ひらやん 単純でブラフが楽しいポーカー的な作品。
ゆうめい (詳しい感想は「評価」を参照してください) 「評価」にも書きましたが、このアイディアは意外と今までなかったような気がします。タイトルのセンスも、個人的には素晴らしいと思います。場所をとらないので、居酒屋のテーブルでもプレイ可能ですし、実際ちょっとお酒が入った位の状態でプレイするのが良い感じのゲームかも。(笑) 
らくだ 単純な仕掛けで、小さな子からいいトシをした大人まで楽しめる良作。導入も速く、短時間で遊べるのが良いところ。同人ゲームだそうだが、パッケージやカードの完成度は高い。
桐原 デザインの本質はポーカーなのですが、何となく必勝法がありそうな感じですね。仲間内で雑にプレイするべき作品です。真剣勝負の場合、読み間違えたら戦犯になってしまうのが辛い。(笑)


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