ヴォーパルス 攻略のヒント出張版
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*以下のヒントは「基本セットのみ」の環境を前提に書かれています*
(ヒント1と2は、紹介記事の中にあります。)
3.安定感のある食料コンボ
様々なコンボの中で最も安定感があり、このゲームの戦略の基本となるのが、この食料コンボです。
軸になる建物は「祝宴」ですが、まず「城下町」から建てるのも有力です。
食料コンボの利点は、まず食料が最も安定して獲得し易い資源である事と、
収入が不足しがちなゲーム後半にも安定した収入が期待できる事、
「ワーム」や「ベヒモス」や「トロール」を絡めると、軍国主義に負けない位の兵力も得られる事です。
食料コンボの欠点は、勝利点の獲得力がやや弱い事なのですが、
潤沢な資金と資源に物を言わせて、第1ターンから「城下町」→「祝宴」→「宝物庫」の順で建設して、
最終ターンで後述する鉱石コンボを絡めて勝利点を加算するのも、良くあるパターンです。
コンボに関連したカードは、前述の「ワーム」,「ベヒモス」,「トロール」の他に、
収入を大幅に増やせる「料理人」と、地味に戦力アップする「ゴブリン」もあります。
食料を生産する「農民」,「ファンガス」,「森の子供達」,「狩人」も、当然重要なカードです。
4.決まれば強力な鉱石コンボ
鉱石コンボの軸になるカードは「宝物庫」で、レベル2の「城下町」も是非建設したい所です。
鉱石コンボの利点は、何と言っても強力な勝利点獲得力で、
特に「冒険家」に「癒し手」や「腐敗の王」,「時計職人」等が絡むと、
時として爆発的な勝利点を生み出す場合があります。
また「宝物庫」はそれ自体が鉱石を生み出すので、2レベルで建築した次のターンから、
最悪でも2勝利点が約束されているのも魅力的です。
鉱石コンボの欠点は、鉱石を生産するカードが少ない為、やや安定感に欠ける事です。
鉱石を生み出すユニットカードは「鉱夫」と「冒険家」のみなので、これらをなるべく多く場に出したい所ですが、
キーカードの絶対数が少ない故にガードも容易なので、相手にきっちりガードされると多少厳しくなります。
食料コンボと違って、収入や兵力とは連動していないので、これだけを狙えば良いという戦術ではなく、
戦争,内政ともに、よりバランスの取れた国家運営が求められます。
「冒険家」に、後述する経年カウンターコンボを絡める等、高得点を得る工夫も重要です。
5.軍国主義は少人数プレイで力を発揮
軍国主義は、戦争に勝利する事に主眼を置いた作戦で、軸になる建物は「兵舎」です。
戦争にかまけて国力の発展が遅れるのは、初心者がしばしば陥りがちな失敗の典型でもあります。
それだけに、ある程度ゲームに慣れたプレイヤーは、この作戦を軽視しがちなのですが、
経験を積んだプレイヤーが気合を入れて行う軍国主義は、決して侮れないどころか、
戦争を軽視して内政の充実ばかりに没頭する(私のようなw)タイプのプレイヤーに対しては、
時として圧倒的な大差を産み出すことさえあるのです。
4人以上のプレイの場合軍国主義のみで勝利するのは中々難しいですが、プレイヤーが3人以下の時、
特に2人プレイにおいては、条件さえ整えば非常に有力な作戦の一つです。
軍国主義は、最初から狙うと言うよりは、第1ターンの状況次第で舵を切るという感じの作戦ですが、
一旦目指すと決めたなら、戦争で絶対に2勝する(2人プレイでは相手の2倍の兵力を出す)という気合と、
特に2人プレイでは、資金は全て軍事に回して、内政に無駄な金は一切使わない位の心構えが必要です。
当然、無駄な建物にお金を使う理由はなく、建物はレベル2の「兵舎」だけあればOKです。
(余裕があれば、収入を増やしてくれる「聖堂」も建てたい所ですが)
逆に、「兵舎」を早い段階でレベル2に出来ないようだと、軍国主義は苦しくなります。
戦争は原則として前衛だけで行う事と、(「兵舎」を建てる為以外の)資源は必要ない事から、
資源の産出が必須な他の戦術に比べると、軍国主義は後衛が割合自由に使えます。
その為、後述する経年カウンターコンボとは比較的相性が良いと言えます。
前線の強力なカードを守る「癒し手」や、後衛でも兵力を発揮する「射手」と「軍師」は勿論重要なカードですし、
資金不足に陥りがちなので「ケットシー」や「労働者」は重要なサポートカードになります。
前衛に配置する、兵力の強力なカードはいずれも重要ですが、中でも勝利点を追加してくれる「指揮官」、
戦力と収入をもたらす「大蛇」、2金で3ターン場に居てくれる「ツリーフォーク」等は有力なカードです。
逆に、限られた収入で常に兵力を維持しなければならない為、強力な兵力を発揮するカードでも、
コストが重い割に活躍するターン数の少ない「執行の悪魔」や「鉄巨兵」、
やはりコストが重くて兵力発動に条件の伴う「ドラゴン」は、コストとの兼ね合いで注意が必要です。
(いずれも「癒し手」がいれば非常に有力なカードになります)
また、ドラフトでは相手に強力な戦力を与えないようにする事も重要です。
上で「コストとの兼ね合いで注意が必要」と書いたカードも含め、相手に強力な兵力を渡さない為に、
場合によっては自分に不要なカードでもガードする(自分で引き取って押さえる)必要があり、
その為にも注意深く相手の戦力と状況を観察する事が非常に重要となります。
(資金等の理由で、相手が場に出すはずのないカードは、ガードする必要がありません)
3人以上のプレイでは、ここまで徹底しなくても2勝出来る場合も多い
(その代わり相手も戦争である程度勝利点を得ることができる)ので、
できれば余裕を作って他の戦術も絡めて行きたい所ですが、2人プレイにおいては、
相手の2倍の兵力が必要なので、かなり気合を入れて軍国主義を徹底する必要があります。
その代わり、2人プレイで毎ターン確実に戦争で10点差をつけられれば、
他の戦術で追いつくのは容易な事ではありませんから、少々オーバーキルだと思っても、
絶対に兵力で相手を圧倒する位の気構えで臨みましょう。
6.資源不足でも戦える経年カウンターコンボ
これまで紹介してきた戦術は、全て建物の能力に基づくものでしたが、
この経年カウンターコンボは、(基本セットにおいては)純粋なカードシナジーによる戦術なので、
資源が足りなくても狙う事が出来ますし、状況次第で他の戦術狙いから移行する事も可能です。
戦術の軸になるカードは、「トーテム像」と「夢読み」で、どちらも経年カウンターコンボですが、
両者は別の戦術と考えられますので、それぞれ別個に述べる事にします。
戦術の前提として、(基本セットでは)追加の経年カウンターを載せる事の出来るカードは
「時計職人」3枚と「腐敗の王」1枚のみであることを把握して、ゲーム中はこれらのカードの状況を
常にカウントして、しっかり確認しておく必要があります。
「トーテム像」は理想的に決まれば非常に強力なので、高く評価する人もいるカードなのですが、
強力なだけに、ある程度慣れたプレイヤーならば、「トーテム像」を配置したプレイヤーに対しては、
「時計職人」や「腐敗の王」は回してくれず、必ずガード(引き取って押さえる)して来ます。
そして、それらのカードを一枚も引けなければ、第1ターンから「トーテム像」を配置できても8点にしかならず、
(意見の分かれる所かも知れませんが)貴重な配置枠を1つ消費しての見返りとしては、やや物足りないと私は思います。
相手がガードしてくる前提では「トーテム像」の過大評価は禁物で、もし「トーテム像」作戦を狙うなら
「時計職人」か「腐敗の王」を最低でも1回は使う事を、しっかり念頭に置く必要があります。
状況次第では、「トーテム像」を一旦キープしておいて、それらのカードを引いてから発動する作戦も有力です。
「夢読み」も、「時計職人」か「腐敗の王」を絡めないと十分な効果を発揮しにくいカードですが、
常にオープンしておかなければいけない「トーテム像」に比べて、ガードの隙をつきやすい利点はあります。
理想的に決まれば1枚で10点以上を稼ぎ出す事もあり、終盤の逆転劇を演出するカードのひとつです。
通常は地味な存在の「画家」や「ケットシー」とも相性が良く、「癒し手」や「ツリーフォーク」等、
結果的に経年カウンターを多く載せるカードと絡めるのも非常に効果的です。
また、どちらの作戦も、「軍師」と絡めれば、非常に大きな兵力を産み出すことが可能です。
7.基本セットの建物について
これまで述べてきた事と重なる部分もありますが、基本セットの5種の建物について、簡単に紹介します。
城下町:万能の資源供給所。最初は迷ったらこれ!
上でも述べましたが、食料コンボとも鉱石コンボとも相性がよく、
軍国主義で兵舎を建てる為に必要になる場合もあるので、
あらゆる戦術の基礎となる建物と言って良いでしょう。
レベル1で2種の資源を産出できるのも非常に大きく、
第1ターンで建築する建物の第1の候補になるでしょう。
祝宴:食料コンボの軸。収入増が嬉しい。
ヒント3でも述べた通り、食料コンボの軸となる建物です。
レベル1でも収入増が期待できるのも嬉しいです。
食料コンボはこのゲームの基本となる戦術なので、
1ゲーム中誰かは狙う形になる場合が多いです。
宝物庫:決まれば強力な鉱石コンボ
ヒント4で述べた、鉱石コンボの軸になる建物です。
やや安定感に欠けますが、上手く決まれば非常に強力です。
自ら鉱石を産み出すので、レベル2になれば2勝利点が
保証されるのも心強いです。
兵舎:軍国主義ゴーゴー!
ヒント5で述べた、軍国主義の軸になる建物です。
兵力+2は強力ですが、戦争に勝たないとレベル2のボーナスを
得られないのが、他の建物の勝利点ボーナスに比べて厳しい所です。
逆に、戦争に2勝出来れば10点獲得できるので、「兵舎」を建てるなら
中途半端にならないようにして、絶対2勝するんだという気合が大切です。
聖堂:意外と強力
資源がなくても建設できるので、他にする事のない時に
仕方なく選ばれるイメージの建物ですが、決して悲観することはありません。
序盤で運悪く資源を得られず、他のプレイヤーに出遅れたと思っても、
冷静に「聖堂」を建てておいて、収入を軸に体制を立て直して
逆転を狙うパターンも、このゲームではよく見られる展開です。
8.強力な「Vestige」の建物
ここまで基本セットのみの環境を前提に書いてきましたが、私が買ったバージョン(第2版だそうです)では、
基本セットの中に、最初から拡張セット「Vestige」が同梱されています。
「Vestige」の内容は、追加の建物「空中庭園」と「霊廟」で、どちらもかなり強力な建物です。
「空中庭園」は、食料コンボとのシナジーは「城下町」以上で、
元々強い食料コンボを更に補強し、欠点をカバーする建物と言えます。
更に木材コンボという新たな戦術も生み出しますが、これはメインで狙うというよりは、
副収入としては悪くないといった位の認識で十分だと思います。
「霊廟」は、安定した収入と得点を期待出来る、建設できれば非常に強力なカードです。
レベル1の効果が、建てたターンからすぐ発動するのも大きいです。
但し、建設コストがやや重く、狙いたくても建てられない場合も多いのですが・・・。
言うまでもなく、経年カウンターコンボとの相性は抜群で、大きな得点と収入を産み出す場合も良くあります。
早いターンで建設できればそれだけで優位に立てるので、建設可能なら是非とも狙いたい建物です。
別売の拡張セット「Vicious」については、後日追加で記事を書く予定です。
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