ナビゲーター  攻略のヒント出張版


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(ヒント1と2は、紹介記事の中にあります。)

3.上家と方針かぶるべからず
 このゲームは、「資金が多ければ必勝」という訳ではないのですが、やはり資金を多く持っていた方が
 ゲームの様々な局面で行動選択の幅が広がる分、有利な事は間違いありません。
 このゲームで資金を得る主な方法は「マーケット」であり、「マーケット」でお金を稼ぐには、ゲーム序中盤では、
 「砂糖の植民地」「砂糖工場」「金の植民地」「金工場」の中のいくつかを経営する必要があります。
 (「香辛料の植民地」は、ゲーム中盤を過ぎないと登場しないので、とりあえず考慮しません)
 ここで重要なのが、それぞれの産品をマーケットで売るとその産品の価格が下がり
 産品を工場で加工すればその産品の加工代金が下がると言う事です。
 それ故に、上家(順番が自分の直前のプレイヤー)と上記の経営方針がかぶってしまうと、自分の番の直前で
 自分の売りたい(加工したい)ものの価格が値下がりしてしまう事が多くなってしまいます
から、
 特にゲーム序中盤は、上家と経営方針がかぶらないように注意すべきです。
 逆に、植民地で取れた産品を売れば、その品物の工場での加工品の代金が、
 工場で加工すれば、その原料の産品の販売代金が値上がりしますから、上家の方針を見極めて、
 それに対応して、逆を行くような方針を取れば、マーケットでの資金集めが容易になります。
 具体的な例を挙げれば、自分の上家が砂糖の植民地を集めようとしているなら、その後上家が
 「マーケット」で砂糖を売る(その結果砂糖の加工品の価格が値上がりする)展開が予想されますから、
 自分は砂糖工場の経営を狙うのがひとつのセオリーですし、植民地を経営するなら
 上家とかぶる砂糖は避けて、金の方を狙いにいくべき
と言う事になります。

 また、同じ産品の植民地と工場を同時に経営する(例えば「金の植民地」「金工場」を同時に経営する)のは、
 「マーケット」を行う時必ず無駄が出るので、原則としてあまり良い手ではありません
 やむを得ず方針転換する時や、誰かに何かを独占されるのを防いでバランスを取る時等には仕方ないですが、
 そうした時以外は、同じ産品の植民地と工場を同時に経営するのは、なるべく避けた方が良いでしょう。



4.「貴族の恩恵トークン」を取るタイミングが勝負の鍵
 「貴族の恩恵トークン」勝利点を稼ぐ為の非常に強力な手段ですから、ゲーム終了までには、
 自分の票田となる分野の「貴族の恩恵トークン」を沢山(できれば最大の4枚まで)集めたいのですが、
 トークンは枚数に限りがある為、あまりのんびりしていると十分な枚数を集める事ができなくなってしまいます。
 とは言っても、あまり早い段階では、まだどの要素を伸ばすかはっきりしていない場合も多いですし、
 ゲーム序盤では「貴族の恩恵トークン」獲得の代償に労働者を失う事も、かなり痛いリスクです。
 それ故に、「貴族の恩恵トークン」獲得のタイミングは中々悩ましいのですが、
 十分な枚数を集めるには、できれば第1フェイズ中に1個はトークンを獲得しておきたい所です。
 何を取るか迷った場合は、他プレイヤーをブロックする意味でも、多くのプレイヤーにとって
 比較的効果が大きい「植民地」のトークンを取っておくのが無難と思います。

 ゲーム中盤(第2フェイズ)以降は、特に他のプレイヤーと競合する分野のトークンは早めに獲得しないと
 勝利点の競争で大きく遅れをとってしまいます。
 第2フェイズに入ったら、ロンデルと他のプレイヤーの動向に注意しつつ、競争相手よりも一歩早く
 重要な「貴族のの恩恵トークン」を獲得する事を意識しましょう。

 ヒント2とも関連しますが、誰かに何かの分野を独占されてしまった(しまいそうな)時の対抗策として、
 独占したプレイヤーに取られる前に、その分野の「貴族の恩恵トークン」を(自分にはあまり必要なくても)
 獲得して奪ってしまう作戦も有力です。場合によっては、何人かのプレイヤーと阿吽の呼吸で協力して
 この「恩恵トークン横取り作戦」を実行しなければならないケースもあるでしょう。



5.「少数派」を目指すべし
 これまでのヒントでも述べましたが、このゲームは基本的に「少数派」が有利になり易いゲームです。
 (全員がそれを意識してプレイするので、中々思うようには行かない場合も多いのですが)
 常に相手の様子を観察して、隙あらば「少数派」を狙うのが重要なセオリーになります。
 以下に、いくつか具体例を挙げてみます。

 ヒント3でも書いた通り、ゲーム序盤では各自が「砂糖植民地」「砂糖工場」「金植民地」「金工場」
 4つの中からいくつかを選んで経営を行いますが、ここでもできれば「少数派」になりたい所です。
 例えば3人プレイなら、他の2人が「砂糖工場」を経営して、自分だけが「金工場」を経営する
 という展開になれば、資金集めの点で優位に立ち易くなります。
 
 ゲーム中盤以降は、ヒント3でも触れた通り「植民地」「工場」「探検」「造船所」「教会」の5つの分野の
 いずれかを集中的に集める事を目指すのが基本なのですが、ここでもなるべく「少数派」を目指した方が、
 リソースの奪い合いが少ない分独占が容易になり、有利になり易いです。
 ヒント6で詳しく述べますが、5つの分野にはそれぞれ集めやすいものとそうでないものがあります。
 例えば、単純に比較すれば、集めにくい「探検」より集めやすい「工場」を狙う方が戦術としては強力なのですが、
 全員がそう思って「工場」を狙いに行くなら、手薄になった「探検」を集める作戦が有利になったりもします。



6.各分野の特徴
 このゲームの主要な得点源である、「植民地」「工場」「探検」「造船所」「教会」の5つの分野について、
 私の考えるそれぞれの特徴をまとめてみます。

 「植民地」
  基礎点は低いのですが、数自体が多く、5つの中で最も集め易い「勝利点」です。
  「植民地」はゲーム中重要な資金源にもなる為、基本的には全てのプレイヤーがある程度集めようとします。
  それ故に「独占」する事は難しいのですが、数自体が多いので「独占」できなくても得点源として十分価値があります。
  そのままでは基礎点自体は低い事と、他のプレイヤーにとっても得点源になり易い事から(それをブロックする意味でも)、
  「貴族の恩恵トークン」を獲得する事の価値が最も高い「勝利点」と言って良いと思います。
  「植民地」戦略を狙うなら、他のプレイヤーに先んじて「植民地」の「貴族の恩恵トークン」を獲得したい所です。

  「探検」によって新たな「植民地」が拓かれるので、「探検」とは相性が良いですが、「探検」の獲得を諦めて、
  他のプレイヤーの探検した海域だけを狙っても、十分な数の「植民地」を集める事は可能です。
  また、「植民地」の獲得には船と労働者が必要なので、「造船所」「教会」とも相性は悪くありませんし、
  資金源として両輪の関係になる「工場」と並行して集めるパターンもよく見かけます。
  このように、「植民地」はどのような戦略ともマッチする万能の「勝利点」と言えるでしょう。


 「工場」
  「工場」は、「植民地」に比べるとゲーム序盤の資金獲得力がやや弱いので、慣れないうちは軽視してしまう人も
  見受けられるのですが、数も多い上に比較的安価で、更に労働者と資金が増えると1手でまとめ買いも可能になるので、
  ゲームが進むほど集めやすくなり、終盤一気に独占に持ち込むパターンもよく見かけます。
  基礎点は低目ですが、数を集めれば「貴族の恩恵トークン」で一気に「勝利点」を稼げます。

  まとめ買いには労働者が必要なので、労働者を増やす「教会」との相性は抜群です。
  ゲーム中盤から(「探検」を控えて)自国に引きこもり、「教会」「工場」を集める作戦はかなり強力なので、
  初心者同士のゲームだと、この作戦を狙ったプレイヤーが有利になるパターンが多いです。
  上記の作戦を狙う意味でも牽制する意味でも、「工場」は序盤からある程度は手元に集めておきたい「勝利点」です。


 「探検」
  「探検」は元々基礎点が高く、「貴族の恩恵トークン」を使わなくても得点として十分なので、
  誰もが自分の戦略と関係なくても取っておいて損がない上に、ゲーム序盤は比較的楽に獲得できるので、
  全てのプレイヤーがある程度ずつ獲得する(即ち分散する)事になる場合が多い「勝利点」です。
  分散しやすい上に、(「植民地」「工場」に比べると)数があまり多くないので、独占的に集める事はやや難しく、
  独占的に集められないと、(追加点が高くないので)「貴族の恩恵トークン」の旨みも今ひとつになってしまいます。
  加えて、ゲーム終盤になる程獲得に余分な手数がかかるようになる事もあって、
  「探検」を票田として「独占」を狙うのは、「勝利点」戦略としては、決して効率が良いとは言えません。

  「探検」を獲得する事は、同時に新たな「植民地」を開拓する事であり、更にその新しい「植民地」
  獲得する権利もほぼ確保されていることから、「植民地」との相性は悪くありません。
  また、「探検」を数多く集めるには船の量産が必須なので、「造船所」とは非常に相性が良いです。
  個人的には、ゲーム後半に獲得する「探検」は、もっと高得点でも良かったのではないかと思っています。
  特に、長崎や2〜3人でプレイする時のマカオは、探検チップ2枚位にしても良かった気がしています。


 「造船所」
  「造船所」(と次に述べる「教会」)は、数自体は多くないのですが、基礎点と「貴族の恩恵トークン」
  追加点が高いので、上手く「独占」出来れば中々強力な「勝利点」となります。
  「造船所」の「船を量産しやすくなる効果」は、外洋探索を行わなければあまり必要ないので、
  戦術によってはこの「造船所」を全く獲得しなくても(初期配置の1個のみで)十分戦えます。
  その代わり、「教会」に比べると、価格と獲得条件(労働者の数)のハードルがやや低目で、
  状況次第ですが、「勝利点」として見れば比較的集め易く効率が良いとも言えます。

  船を量産できる事から、「探検」との相性は非常に良いですし、「植民地」と並行して集めるのも悪くありません。
  船を量産しておくと、場合によっては船を沈めてロンデルを加速する作戦が取り易くなる事も、
  「造船所」戦略のひとつの利点と言えるかも知れません。


 「教会」
  「教会」は、「造船所」と勝利点は同じながら、価格も獲得条件(労働者の数)も「造船所」よりハードルが高く、
  どちらかといえば集めにくい「勝利点」ですが、「労働者を雇い易くなる」という効果は非常に強力なので、
  どんな戦術を取るにしても(初期配置の1個に加え)もう1個は獲得しておきたい建物です。
  (しかも、買われる度にどんどん値上がりするので、出来ればなるべく価格が安いうちに獲得しておきたい所です)
  ゲームの戦略上非常に重要な建物なので、独占的に集めるのは少し難しいのですが、
  「造船所」同様、基礎点も「貴族の恩恵トークン」の追加点も高いので、「独占」できれば「勝利点」としても強力です。

  獲得条件に労働者が必要な「植民地」「工場」とは当然相性が良く、特に「工場」との相性は抜群です。
  「貴族の恩恵トークン」の獲得にも労働者が必要なので、どんな戦術を狙うにしても追加しておきたい建物です。



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