カタン  攻略のヒント出張版


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(ヒント1と2は、紹介記事の中にあります。)


3.マップが完成したら、不足しそうな資源をチェック
 ゲームボード(マップ)の配置が完成したら、まずそれぞれの資源がどれだけ産出されそうかチェックしましょう。
 多くの場合、そのゲームの間、常時不足しそうな資源があるはずです。
 例えば、3箇所の鉱山に置かれた数字チップが[3][4][12]ならば、そのマップでは常にが不足するはずです。
 この不足する(はずの)資源をどう調達するかが、そのマップにおけるひとつのテーマとなります。
 初期配置で、なるべくその資源の出る確率の高い土地(上の例で言えば[4]の鉱山)を確保するか、
 自力での産出を諦めて貿易等で入手する作戦を選ぶ事になりますが、
 いずれにせよその資源の不足は、ゲームを通して取るべき戦略にも大きな影響を与えることになります。


4.相性の良い資源
 5つの資源のうち組み合わせの相性が良いのは、木と土及び鉄と麦です。
 木と土の組み合わせは、[木1土1]を作る事ができ、家[木1土1羊1麦1]を立てるのにも必須です。
 鉄と麦の組み合わせは、[鉄3麦2]を街にビルドアップでき、チャンスカード[鉄1麦1羊1]を引くにも必須です。
 なので、初期配置では出来ればこの組み合わせで資源を獲得できるように狙った方が、
 ゲーム序盤の作戦ヒント5参照)が立てやすくなります。
 とはいえ、実際には中々思うようには行かないもので、他の組み合わせ(例えば鉄と土等)が
 収入のメインになる事も良くあるのですが、そういう場合は序盤から交渉や貿易を強く意識する必要があります。


5.ゲーム序盤の木土戦略と鉄麦戦略
 ヒント4でも書きましたが、このゲームでは木と土鉄と麦は相性が良い資源で、
 この組み合わせの資源を安定して入手できるケースでは、序盤の作戦が非常に立てやすくなります。
 ここでは、木と土及び鉄と麦をそれぞれ軸にしたゲーム序盤の戦略について、簡単に紹介します。
 (いずれの戦略も、ゲーム序盤に資源を入手する体勢を整える為のもので、
 10点獲得を目指すゲーム後半になっても、それだけにこだわるものではありません

 木土戦略の基本は道[木1土1]を引き家[木1土1麦1羊1]を立てる事で、
 これは「最長交易路」のボーナスも視野に入れた作戦になります。
 気をつけなくてはいけないのは、道を引く事それ自体では資源の獲得力や得点は増えないと言う事です。
 資源に余裕のない序盤にやたら道ばかり引くのは貴重な資源の無駄遣いで、他のプレイヤーに遅れを取る事になります。
 まずは必要な分だけ手早くを引いて、相手に先んじてを建てる事が重要で、
 その為に(木と土以外で)必要なをいかに確保するかが序盤のポイントになります。

 鉄麦戦略は、更にビルドアップ戦略チャンスカード戦略に分類することができます。
 少し難しいですが、ゲーム序盤で[鉄3麦2]を確保して、早期に家を街にビルドアップすることができれば
 これは非常に大きなアドバンテージで、もし実現すればこのビルドアップ戦略が序盤で最も強力な作戦だと思います。
 対してチャンスカード戦略(「希望の船」ではチャンカ戦略と呼んでいます)は、鉄と麦に加えてを入手して、
 チャンスカード[鉄1麦1羊1]をどんどん引く作戦で、「最大騎士力」のボーナスも視野に入れています。
 ややカード運まかせな部分もありますが、チャンスカードは何を引いてもかなり強力ですし、
 ビルドアップ戦略に比べて実行が容易なのも魅力です。
 実は、私(ゆうめい)は、このチャンカ戦略を好んで狙う場合が多く、
 「ゆうめいのチャンカ好き」は「希望の船」内ではよく知られています。(笑)

 後少しの所でビルドアップに必要な[鉄3麦2]には手札が足りないが、チャンスカードなら今すぐ引けると言う場合、
 ぐっと我慢して次のターンでのビルドアップを狙うか、目先のチャンスカードを引いてしまうかの判断は中々難しく、
 そのプレイヤーの好みも出る所です。(私はチャンスカードを引いてしまう場合が多いのですがw)


6.港は戦略の要
 港はこのゲームの戦略の要で、実際港を全く利用せずに勝利するのは中々難しいです
 特にヒント3で書いたゲームを通じて不足しがちな資源がある時や、
 ヒント4で書いた相性の良い組み合わせで資源を確保できなかった時などは、港の重要性が更に大きくなります。
 ゲームのマップが完成したら、自分の港を何処にどのタイミングで建設するかを、
 他のプレイヤーの動向も踏まえつつ、しっかりと考える必要があります。
 初期配置の2個の家のうちの一方で有力な港を確保してしまうのも状況次第では考えられる選択で、
 特に手番が最後(4人プレイの時の4番手,3人プレイの時の3番手)の時は有力な選択肢になり得ます。
 但し、その場合のデメリットとして、(麻雀で言う待ちの少ない状態になる為)序盤で資源を産出できる確率が若干低くなる事、
 2軒目で港を確保すると初手の手札が少なくなってしまう事は、意識しておかなくてはいけません。
 これらのデメリットとメリットを十分検討した上で、港の建設のタイミングを考えましょう。

 港を建設する(港の場所に家を建てる)場合、普通は汎用性の高い3:1交換の港を狙いますが、
 マップの状況によっては、特定資源に特化して獲得できるように狙いをつけた上で
 その資源の2:1港を建設して貿易で他の資源を得る作戦も、理想的に決まれば強力です。


7.交渉は積極的に(但し相手を見て)
 このゲームに限らず、交渉のあるゲームの苦手な人は、どうしても損を恐れて交渉に消極的になりがちなのですが、
 交渉のあるゲームで交渉を恐れていては、決して勝利はおぼつきません。
 例えば交渉相手との損得自体は4:6位で不利であったとしても、双方にそれなりのメリットのある交渉ならば、
 交渉を成立させる事でそれ以外のプレイヤーに対してはアドバンテージを得る事ができるのですから、
 相対的に損より得の方が多いといった場合も少なくないのです。
 特に、誰かが独走しそうになった時は、他のプレイヤー同士で積極的に交渉を行って協力し合う事が重要です。
 自分にも利益がある交渉だと思ったら、恐れず積極的に交渉に応じてみましょう。
 
 勿論、いくら「積極的に交渉に応じましょう」と言っても、優勝目前の相手に10点目のムーブを与える交渉や、
 自分が狙っている土地に家を建てようとしている相手に家の材料を与えるといった交渉に応じるのは愚かです。
 相手の交渉に応じて良いかどうかは、相手と自分の状況をよく見てから判断しなければなりません。
 一般的なガイドラインとしては、原則としてトップ目との交渉には慎重になった方が良いですし、
 リードしている相手との交渉ならば、相手の提案に上乗せを希望する等、多少相手にふっかけてみるのも良いでしょう。
 逆に、場合によっては、出遅れているプレイヤーに有利な条件で資源を回してやる事で、
 皆で協力してトップ目を牽制する体制を作る、といった判断が必要になる場合もあります。
 



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