ゲームの適正人数 その2

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このサイトで紹介しているゲームの「適正人数」について、私の考えを書いてみたいと思います。
ゲームタイトルの横の()内の数字は、ルール上プレイ可能な人数[ ]内の数字は、私が考える「適正人数」です。

・チケット トゥ ライド(2〜5人)[3〜5人]
このゲームは様々な人数でプレイしまくりました。
2人プレイにもそれなりに味があって、「不適正」とまでは言えないと思うのですが、
一応「適正人数」は3〜5人だと思います。
3人以下の時は複線区間を単線扱いする事でバランスを取っているのですが、
これだけの事でかなりゲーム性が変わります。
個人的には、複線区間が使えた方が面白いと思うので、4人プレイがベストだと思っています。
5人プレイだと、カードも集めにくく、路線もふさがってしまいやすいので、結構不自由感があります。
複線区間の使えない3人プレイも、(カードは集め易いのですが)路線に関して5人プレイ同様の不自由感があります。
とはいえ、この「不自由な感じ」もまたゲームの味わいなので、
何人プレイがベストかは意見の分かれる所かも知れません。

ただ、「不自由な」3人や5人でのプレイの方が、4人プレイよりも実力の差が出易いという事は言えると思います。


・カルカソンヌ(2〜5人)[2〜4(5)人]
取り合えず、このゲームの特徴として、2人でもかなり面白く遊べると言う点が挙げられます。
一般的に3人以上でのプレイを基本としたゲームは、2人だと今ひとつ面白く遊べない場合も多いので、
2人プレイでも面白いと言う点は、このゲームの大きな魅力と言って良いと思います。

実はこのゲーム、私はまだ5人でプレイした事がありません。(汗)
2〜4人プレイは結構やっていますが、いずれも「適正人数」と言って良いと思います。
そして、意見は分かれるかも知れませんが、個人的には3人プレイがベストではないかと思っています。
更に言えば、5人は適正人数といえない可能性があると思っているのですが、
5人でのプレイはまだした事がない為、判断は保留とさせて頂きます。

プレイ人数が増える度に1人分のツモ枚数が減ってしまう為、その分技術介入性が減って行き、
それに従って戦略性よりもツモ運勝負の要素が増えて行きます。
例えば、(ツモ枚数が減ると)修道院の引きの差がそのまま形勢の差になってしまい易いですし、
都市を広げるタイルばかり引いて、都市を閉じる(完成させる)タイルを中々引けないと、
あちこちに都市を分割経営した挙句完成させられなかったり、かといってやたら都市を肥大化させると
ハイエナ(共同経営希望者)がゾロゾロ寄ってきたりと、いずれにしても非常に苦しい展開になってしまいます。
道路ばかりで都市を全然引けない場合のフォローも、ツモが減るとそれだけ難しくなります。
上記の問題は、(ツモの多い)少人数プレイでも頻繁に起きる事なのですが、
自分の手番から次の自分の手番までの間にプレイする人数が増える程に、またツモ枚数が減る程に、
これらの問題が起きる可能性起きたときの深刻度が増す事は間違いありません。

ただし、このゲームの大きなポイントである「共同経営」や「のっとり」は、
当然ながらプレイ人数が増えるほどに出現率が増加して行きますから、
そこら辺を楽しみたい人にとっては、人数が多いほうが面白く感じるかも知れません。
2人プレイでは、流石にこの味が少なすぎるとは思いますね。

また、2〜3人プレイでは、あまり漫然と手下を派遣しすぎると、
ゲーム中盤で手下が不足して困るケースが多くなる為、
手下を派遣するか自重するかの判断が重要になるケースが多々あるのですが、
4人以上のプレイでは、1人分のツモ枚数が減る上に、他人のプレイで手下が帰って来る事も割とあるので、
結構積極的に手下を派遣しても大丈夫です。
好みの分かれる所かも知れませんが、その点においても少人数プレイの方が戦略的だと言う事はできると思います。

多人数プレイでのツモ枚数の問題は、エキスパンションセットの追加タイルを購入する事で緩和できます。
5人プレイでは、必須に近いかも知れません。


・あやつり人形(3〜7人)[5〜7人]
ゲームの箱にはプレイ可能人数3〜7人と書いてありますが、
ルールブックには2人用ルールも記載されています。

私はこのゲームを2〜7人の全ての人数でプレイした事がありますが、「適正人数」は5〜7人だと思います。
2人プレイと3人プレイの場合は、キャラ選択フェイズにそれぞれ特別のルールを採用して、
一人が2キャラずつ担当できるようにする事で、ゲームに登場するキャラの数を調整してはいますが、
「他のプレイヤーが、どのキャラを選んだのか?」を推理する事がこのゲームのひとつの肝なので、
人数が減るとどうしてもその部分の面白さは減殺されてしまいますね。
ただ、2〜3人プレイ用のルールは、初プレイの人や、まだルールに慣れていない人に、
手番での行動手順やキャラクターの能力を知ってもらうには、結構良いんじゃないかと思います。
4人プレイになると5人以上でのプレイの場合と基本的なプレイシステムは同じになりますが、
やはり人数が少ない分推理の幅が狭まる事に加え、全体の半数ものキャラクターが
毎ラウンド強制的に「埋まって」しまうのは、かなりゲームの興趣をそいでしまうように思います。

想像ですが、このゲームは恐らく6人でのプレイを想定してデザインされたのだと思います。
システムを見ても、多分6人プレイがベストだろうと思うのですが、
5人プレイや7人プレイにもそれなりの味があって、捨て難いものがありますね。
5人プレイの場合、ラウンド毎に公開情報として「埋まる」キャラクターが1人出る訳ですが、
この位なら、ゲームに味付けをする適度なランダム要素として受け入れても良い気がします。
4人プレイだと2キャラが公開で「埋まる」訳で、それでは少し多すぎかなと…。
また、このゲームは原則として下流(キャラ選択の順番が後)になるほどキャラ選択の幅が減る為、
最下流の人はかなり不利になるわけですが、7人プレイの場合には最初にランダムで埋まったキャラが最後に復活す為、
必ずしも最下流が不利とは言い切れません。(最下流から2番目の人はかなり不利ですが)
これまた、適度な味付け要素として悪くないと感じました。


・ライアーズダイス(2〜6人)[4〜6人]
セットに入っている道具でプレイ出来るのは6人までですが、ダイスとカップを足せば何人でもプレイ可能です。
そして、このゲームの大きな特徴は何人でプレイしても殆どゲーム性自体は変わらないだと思います。
こういうゲームも珍しいかも知れませんね。
私は8人プレイまで経験した事がありますが、それでも十分楽しめました。
ただ、人数が増えると、早い段階でバーストした人の待ち時間がかなり長くなってしまうと言う問題はあります。
そういう意味では、本来の上限である6人位までが丁度良い人数なのかも知れません。
指し勝負(2人プレイ)にもそれなりに味がありますが、情報が限定され過ぎる為、
ある程度以上人数がいたほうが面白いと思います。個人的には4人以上位かな。
と言う事で、「適正人数」は4〜6人と思います。


・ダイヤモンド(2〜8人)[3〜8人]
これも、プレイ可能な殆どの人数でプレイした事があります。(7人プレイは無かったかも知れません)
こんな単純なルールのゲームでも、人数によってかなりプレイ感が変わるのには驚きました。
大まかに言うと、人数が多くなるほど細かい勝負になり、人数が減るほど大味になります。
大味と書くと否定的な響きがありますが、ある程度大味な勝負になった方が
このゲームの醍醐味を味わえると思うので、一概に人数が多いほうが良いとも言えません。
但し、2人プレイの場合は、流石に1人2個ずつ鉱夫を持つようにした方が良いと思います。
3〜4人プレイでも1人2個ずつ鉱夫を持つ事は可能で、実際結構そうしてプレイもしてみたのですが、
個人的には、3人以上のプレイの時は、通常ルール通り1人につき鉱夫1個の方が面白いと思いました。
少人数と多人数それぞれの味わいがあるので、ベストの人数を決めるのは難しいですね。
いつも似たような人数で遊んでいる方は、機会があれば普段と大きく違う人数でプレイしてみると、
そのプレイ感の違いに驚かれるかも知れませんよ。

「適正人数」は幅広く3〜8人としておきます。


・ワードバスケット(2〜8人)[2〜8人]
ゲーム本体に、「プレイ人数2〜8人(4〜5人が最適)」と書かれていますが、
その気になれば9人以上でもできない事は無いですし、
実力の近い人同士なら、2人プレイでも十分に楽しめるゲームだと思います。
とはいえ、あまり人数が多くなり過ぎてしまうと、どんなにバスケットや山札の配置を工夫しても、
プレイヤー全員の位置的な公平性を保つのが難しくなりますから、
8人位が上限と言うのは、まあ妥当な所かも知れません。
大勢でわいわいやる方が楽しいゲームではありますが、2人が「不適正人数」と言うわけでもありません。
確かにベストは4〜5人と言った所だと思いますが、「適正人数」は2〜8人で良いと思います。
このゲームを楽しく遊ぶ為には、人数よりも、似たようなレベルの人同士で遊ぶ事の方が重要な気がします。


・マンマミーア(2〜5人)[3〜5人]
このゲームも、全ての人数でプレイした事があります。
人数によって具材カードの枚数を調整して、上手くプレイバランスを取っています。
2人プレイにも独特の味わいがあって嫌いじゃないのですが、
3人以上のプレイとは結構プレイ感が変わってしまいますので、
一応「適正人数」は3〜5人と思います。
ベストの人数は、結構好みが分かれそうなのですが、個人的には4〜5人がベストかなあと思います。
プレイ感としては、概ね人数が増える毎にピザが焼き難くなって行きます。
私は、3人プレイだと少し簡単にピザが焼けすぎるかなあという気がするのですが、
ストレスなくプレイできると言う意味で、この位の人数の方が好みと言う人もいると思います。
4人プレイ5人プレイでは、やはり5人プレイの方が少しピザが焼き難くなりますが、
私は両者にそれほど大きなプレイ感の差は感じませんでした。


・チーズのお城(2〜4人)[3〜4人]
このゲームはなるべく人数が多い方が面白いと思います
自分の手番が終ってから次の自分の手番が来るまでの間に、なるべく沢山床が動いた方が楽しいと思うのと、
盤上にたくさんネズミがいる方が、開いた状態の屋根が多くなって行動が楽になりますし、
ネズミが穴に落ちる確率も高くなるので盛り上がると思うからです。
(屋根をめくるのに1行動力必要なのが結構かったるいので、プレイ人数が増える事で、
開いている屋根が増える事は結構大きい
と思います)
「適正人数」は3〜4人ベストは4人としておきます。
個人的には、4人で2対2のペア戦を行うのが一番面白いと思います。


・Q-JET(2〜6人)[4〜6人]
2人プレイの時は、1人2個ずつのコマを持ってプレイします。
カードの管理が少し面倒ですし、別のゲームという感じになりますが、
これはこれで味があると思います。
また4人以下と5人以上ではマップ自体が変わって、どんな人数でもバランスが取れるよう工夫されています。
プレイ人数が多い程、カーブやピットが込み合って面白いと思うのですが(この辺は好みの別れる所かも知れません)、
かといって5〜6人プレイでは、5,6番スタートのプレイヤーが単純にかなり不利になってしまいます。
そんな訳で、「適正人数」もベスト人数も、設定するのが難しいですね。
1レースだけの勝負なのか、何レースかプレイしての合計点数で勝負するのかによっても
「適正人数」は違って来ると思いますが、独断と偏見で言わせてもらえば、3人プレイはイマイチ、
2人プレイは結構ありだけど、ルールも違うしちょっと特殊なケースと言う事で、
一応「適正人数」は4〜6人、ベストは4〜5人という感じでしょうか。


・モノポリーエクスプレス(1〜人)[2〜4人]
人数は選ばないゲームですが、あまり人数が増えると待ち時間が長くなってしまうので、
同時にプレイするのは、大体5人位までがいい所でしょうか。
「適正人数は」は2〜4人位だと思います。


・ごきぶりポーカー(2〜6人)[4〜6人]
一応6人までとなっていますが、その気になればもっと多い人数でもプレイ可能だと思います。
ただ流石に2人プレイは、このゲームの特徴である「委ねる」が使えないので、全く別物のゲームになりますね。
3人プレイでも、一度「委ねる」を使うと、次のプレイヤーはもう当てるしかなくなるので、
個人的には、このゲームの楽しさを味わうなら4人以上からかなあと思っています。
3人プレイも「不適正」とまではいえないとは思いますが、一応適正人数は4〜6人としておきます。


・バルバロッサ(3〜4人)[3〜人]
ルール上はプレイ可能人数3〜4人となっていますが、
敢えて言いましょう、5人(以上)プレイがベストであると

詳しくは、レビュー記事を参照して頂きたいのですが、(4人プレイの場合)5人目のプレイヤーとして、
「審判員」「神」ともいうw)がいた方が絶対面白いと思います。
実は私は3人プレイをした事が無いので、3人プレイと4人プレイのプレイ感の違いについて断定的な事は言えないのですが、
1人のプレイヤーが当てるべき粘土細工の数は、3人プレイでも4人プレイでも6個と変わらないので、
粘土細工が何か当てると言う意味でのプレイ感には、意外と大きな違いは無いのかも知れません。
ただ、同じ6個でも作者が多い方が粘土細工のバリエーションも増えますし、
当然ながらプレイヤーが増えた方が当てっこの競争相手も増えるので、4人プレイの方が楽しそうな気はします。
とはいえ、3人プレイでは点数の入り具合も微妙に変わりますから、その辺のプレイ感は、
実際にやってみないとピンと来ないと思いますので、まだ何とも言えない所もあります。

ちなみに神(審判員)は2人以上いても一向に差し支えありません。
と言う訳で、現段階では、「適正人数」は3〜人、ベスト人数は5人(以上)としておきます。


・バトルライン(2人)[2人]
2人プレイ専用ゲームです。
2人用に特化しているだけあって、流石に良く出来ています。
言うまでもまく、「適正人数」もベスト人数も2人と言う事になります。



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