ゲームあれこれ(モノポリー,スコットランドヤード,スクラブル)

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このコラムでは、「希望の船」で紹介しているゲーム(現時点で私達の「ゲーム会」でプレイ可能なゲーム)以外で、
私(ゆうめい)がプレイした経験のあるゲームについて、簡単な感想を書いてみます。

数回プレイした程度でゲームのレビューを書くのは憚られますので、
ここで紹介するのは、いずれもある程度以上(最低でも2桁回数以上)プレイした事のあるゲームばかりです。
ただし、いずれも10年以上前にプレイした時の記憶に頼って書いているので、
多少記述に怪しいところがあるかも知れません。(汗)


・モノポリー
私は学生時代将棋部だったのですが、当時部内でモノポリーが大流行していて、
一時期はサルのようにやりまくっていました。
その頃、丁度時を同じくして将棋のプロ棋士の間でもモノポリーブームが起きていて、
ある将棋のイベントで大盤操作等のアルバイトに行った時、ゲストの田中寅彦九段と休憩時間にモノポリーの話で盛り上がり、
九段がさっとボードを持ち出して、そこにいた人達と一緒にプレイしたのも懐かしい思い出です。
大学を出るときに後輩に譲ってしまったのですが、また購入してもいいかなと思っています。

モノポリーは、(将棋や麻雀等を除いて)初めて本格的にのめり込んだボードゲームなので、
個人的に非常に思い入れが強いタイトルです。
正直言って、あまり冷静にレビュー出来ないかも知れませんが、
ネットで様々なゲームの評価サイトを見ても、最初にハマッたゲームに
強い思い入れを持つ方はかなり多いようなので、その辺は大目に見てやって下さい。(笑)


はっきり言ってこのゲーム、ボード上のカラーグループの金額設定のバランスはかなり悪いです。
交渉の際に、カードの原価近辺で取引していては、大損する事も少なくないでしょう。
プレイヤーの側が、カードの価値を理解した上で、交渉でバランスを取ろうと努力するゲームだと思います。
カードの価値は、ゲームの進行と共に刻一刻と変動します
誰がどのカードを持っているか、各プレーヤーの資金力はどのぐらいか、各々のコマは何処の位置にあるか、
それらの情報を総合的に判断して、カードの価値を見極め、交渉を仕掛けます。
また、交渉の過程で、各プレイヤーの性格や傾向、更に彼らが現時点の状況をどのように判断しているかを読む事も重要です。
一発逆転もありますし、流れが来ると一気になだれ込むように勝勢になるので、勝つ時の快感は非常に大きいです。
やりまくっていた当時は、全てのマスに止まった時の金額(当然立っている家の件数毎に)は勿論、
チャンスカードと共同基金カードの内容も全て覚えていたものですが、流石に今では殆ど忘れてしまいました。(笑)

最近このゲームの評価をネットで調べてみたのですが、思っていたよりも評価が低いんですよね…。
まあ、ボードゲームの「古典」とも言うべきゲームなので、その後どんどん良いゲームが出てきている今となっては、
ある程度評価が低くなっても仕方ない面はありますし、
確かに現在の目で見るとシステムが洗練されていない感じはあるのでしょうが、
自由な交渉を認める事によって、バランス調整をプレイヤーに委ねるという、ある意味いい加減なシステム(笑)は、
プレイヤーの努力によっていくらでも面白く遊べるようになる事を意味しています。
低評価の根拠として、終盤のダラダラ感を挙げる方が多く、私もその指摘はもっともだと思うのですが、
当時の私達は、いくつかのハウスルールを持ち込むことで、その欠点を解消していました。
目新しい工夫では無いかも知れませんが、終盤のダラダラ感が嫌でモノポリーのプレイを敬遠している方には、
是非以下の取り決めを試してみて頂きたいです。

・なるべく専任バンカーを置くようにする。専任バンカーは、ある程度以上の経験のある人がなるのが望ましい。
・あらかじめ制限時間(私達は5人プレイの場合で90分としていました)を決めておき、
 ゲームの終了条件を、@制限時間が来た時、又は、A2人目の破産者が出た時、とする。
@又はAの段階で最も資産の多いプレイヤーを勝利者とする但し、専任バンカーがいる場合は、
 その時点でゲームを終了するかどうかは、専任バンカーの判断に委ねる

多くの場合、@又はAの条件が満たされる頃には、勝敗の帰趨がほぼ明らかになっていますので、
このルールは勝敗の決まったゲーム終盤のかったるい展開を省略する為のものと言えます。
(終了間際の引き伸ばし等を防止する上で、@の条件の確認は、制限時間が来たらベルが鳴るようにした目覚まし時計を、
プレイヤーには文字盤が見えないように伏せておきベルがなった時点で終了とするのが良いでしょう。)
但し、専任バンカーがいる場合は、上記@Aの終了条件が満たされた段階でも
まだ勝負がはっきりしていない(逆転が可能だ)と専任バンカーが判断したらそのまま勝負を続けます。
専任バンカーは、多少でも逆転の可能性があると思えば、ゲームを継続させるべきです。
以降は、勝敗の帰趨が明らかになったと専任バンカーが判断するまでゲームを続けます。

お分かりと思いますが、専任バンカーにかなり大きな権限を与えています。
プレイヤーは原則として、専任バンカーの判断には無条件で従います。
更に私達は、交渉が中々まとまらずダラダラ長引いている時に、
交渉を打ち切ってゲームを進行させる判断をする権限も、専任バンカーに与えていました。
これによって、ゲームがスムーズに進行するようになります。
状況が許すなら、専任バンカーを置いてのプレイを強くお勧めします。

このゲームの個人的な評価は、思い入れも込めてとしておきます。
公平に現在のゲームと比べると、もう少し低い評価にならざるを得ないのかも知れませんが…。



・スコットランドヤード
ロンドン市街を舞台にした、怪盗Mr.X(1名)と警察側に分かれての逃走&追跡劇です。
複雑でトリッキーなマップ上を、地下鉄、バス、タクシー、船といった交通機関を駆使して逃げ回るMr.Xを、
警察側プレイヤーは協力して追い詰めます。
Mr.Xの姿は普段は見えないのですが(使用した乗り物は判ります)、
彼は目立ちたがりなので、特定のラウンドになると姿を現します
警察側は交通機関毎に使える回数に制限があるので、終盤になると行動の自由が利かなくなってきます。
また、Mr.Xはゲーム中数回だけ、警察をまく為の特殊能力(使用した交通機関を隠す等)を使う事ができます。
24時間(ターン)以内にMr.Xが捕まれば警察側の勝ち、逃げ切ればMr.Xの勝ちです。

こちらも「古典」に属するゲームですが、モノポリーと違ってこのゲームはネットでの評価が高いんですよね。
う〜ん…
多くの方が高く評価しているゲームに対して、否定的な感想を述べるのは気が引けるのですが…。


このゲーム、何だかんだで学生時代に結構な回数プレイしたのですが、
ぶっちゃけMr.Xが逃げ切るのを1度も見た事がないんですよ。
まあ、逃げ方が下手なだけだと言われたらそれまでなのですが、警察側にきちんと打ち合わせをされて、
Mr.X出現ターンの直前には警察側がMr.Xの近くにすぐ集結できるように、またMr.Xに長距離を逃走されないように、
バランスよく急所のポジション(足の長い交通機関の停車駅)をしっかり押さえ
られ、
出現後には理論上移動可能な場所をきっちりチェックされたら、私にはMr.Xが逃げ切るのは至難の業というか、
正直言って警察側余程のボーンヘッドが無い限り殆ど不可能な事のように思えるのですが…。
目的のはっきりしたゲームなので、上記太字警察側の行動は、特に経験をつまなければ実行が困難というレベルの話ではなく、
はっきりいって、(初心者を含めて)誰でも容易に思いつき、それほど苦労なく実行できる程度の事ばかりです。
警察側プレイヤーが捜査会議(打ち合わせ)をする事を認めない事にすれば、
Mr.Xが逃げ切る事も可能かもしれませんが、それではこのゲームの趣旨に反しますし…、う〜ん…。(汗)

とはいえ、それでもなお、もしこのゲームをプレイするならMr.Xをやってみたいと思うのは、
このゲームの素晴らしい所かも知れません。(笑)
ただ、これだけ勝負の結果の明らかになってしまっているゲームは、
中々やってみようと言う気になれない事も事実ですね。


トリッキーなボードの面白さや、バイザー等の小道具による演出の楽しさ
テーマに合ったゲームの雰囲気等は評価できるのですが、
根本的なゲームバランスに大きな問題があるように思えてならない為、
個人的な評価はどうしても低くならざるを得ません。
警察側プレイヤーが小学生くらいの子供達で、Mr.Xをプレイするのが大人なら、
楽しく遊べるゲームかも知れないなあとは思いますが…。

Mr.Xの出現ターンがはっきり決まっている事が、Mr.X側にとってかなり厳しいように思うので、
ハウスルールで、Mr.X側が最初の出現ターンを、警察側の動きを見ながら、
本来の出現ターンの前後1ターン位の中から自由に選べるようにすれば、
もしかしたらバランスが取れるかも知れません。今思いついたルールなので、実際に試した事は無いのですが。)

ただ…、もしかしたら自分達の逃げ方が下手なだけだったのかも知れないので、
このゲームに評価の点数をつけるのは放棄したいと思います。



・スクラブル
このゲームも、古典中の古典と言って良いでしょう。
1文字づつアルファベットの書かれたタイルを組み合わせて、英語のクロスワードを作るゲームです。
作った単語の綴りが合っているかどうか確認する為に、英和辞典は必須です。(笑)
私が中学生の時に親が買ってくれたのですが、当時の私にはプレイするのはまだちょっと大変だった記憶があります。
とはいえ、プレイするのに正直それほどの英語力は必要ありません。
自慢じゃないけど私は中学の時から英語は大の苦手でしたが、そんな私が高校生の頃でもどうにかプレイできましたから、
(本格的にやりこんで競技会に出場するとかになると話は別でしょうが)楽しくプレイできると言うレベルであれば、
高校卒業程度の英語力があれば十分以上だと思います。
このゲーム、英語のボキャブラリーが豊富な人が有利な事は間違いありませんが、
運や戦略の要素も結構大きいので、一応それだけで全てが決まるという訳でもありません。
ボキャブラリーの足りない人でも、1ターン無駄にする事を覚悟で、
なんとなく実在しそうな単語をヤマ勘でとにかく作ってみてから、
辞書でそういう単語が実在するか確認するというスタイルで、結構勝負になったりしますし。(笑)
(というか、私程度の英語レベルだと、ゲーム終盤はそういうプレイになりがちです…)

アルファベットタイルは出現頻度に合わせて枚数が調整されていて、枚数の少ないタイルほど得点が高くなっています。
また、ボード上には様々なボーナス(そこに置かれた文字や単語全体の得点を2〜3倍にする)マスが沢山あるので、
それらを組み合わせて高得点を取ろうと思うと、結構戦略的な判断が必要になります。
既に置かれている単語に「S」や「ES」をつけて複数形にするとか、「ED」をつけて過去形にするとか、
「ING」をつけて進行形にするとかしただけでも、その単語全体の点数が入りますから、
相手の作った高得点の単語を利用して得点を稼ぐ事も可能です。

中高生が遊びながら英単語を覚えるのには最適のゲームだと思います。
(中学生位だと、流石に英語の得意な子でないと少し厳しいかも知れませんが)
実家に帰ったらまだ残ってるかも知れないので、今度帰省した時にでも探してみようかと思っています。
個人的な評価は、6点です。



この他にも、学生の頃は随分色々なゲームをプレイしたので、紹介文を書きたかったのですが、
何せ10年以上前の事で、思った以上に細かなルールやプレイ感の記憶が薄れてしまっていました。(汗)
ゲーム本体は、殆ど大学を出る時に後輩に譲ってしまったので、
実物を見てルール等を思い出す事も出来ない状態です…。
他のゲームについても、思い出す機会があったら、また書いてみたいです。


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