09年夏コミ参加レポート

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09年の夏のコミックマーケット76に、「希望の船」で参加してきました。
当然ながら「希望の船」としては初参加です。


サークルカットです。


将来的には、オフセットの本を発行したいと思っているのですが、
今回は初参加と言う事で、まだどんな本作りをすべきか手探り状態な事と、
このジャンルの雰囲気や状況も良く分かっていない事もあって、
準備号的なコピー誌で様子を見ることに…。

↓当日発行したコピー誌「希望の船 vol.1」表紙です。

デジタル作画全盛の今日にあって、
私は未だに完全アナログ作業で漫画を描いているという、
生きた化石のような漫画家なのですが、
この本の表紙で、生まれて初めてデジタル彩色にチャレンジしました。(笑)

本文10頁+表紙で、一冊当たりの制作費は100円ちょっとかかりましたが、
利益を出そうと言うような本ではないので、頒価は100円也。(笑)
両隣のサークルさん(「カタン」のリプレイ本を発行されていたSKシステムさんと、
「Android」というボードゲームの日本語化キットを発行されていたSGCさん)
にご挨拶をして、いよいよイベント開始です。


コピー誌の内容は、殆どが「希望の船」HPの記事を冊子用に簡略化してまとめたものであり、
表紙イラストとゲームの写真以外は、全てテキストばかりの本です。
一応、頒布用20部と身内に配る用の10部を作成しましたが、
正直言って5〜6冊も売れれば良い方だろうと思っていました。
(余った分は、アナログゲームの宣伝も兼ねて、友人の漫画家さん達に配りまくるつもりでした)

ところが、フタを開けてみてびっくりした事に、頒布用に用意した20部は午前中に完売!
仕方ないので、身内に配る為に用意した分をちびちび出して行きましたが、
それも午後1時前には完売してしまいました。
撤収するまで、机に見本誌を1冊置いておいたのですが、
それを見て「是非再版して下さい」と言って下さった方も、何人かいらっしゃいました。


完売の証拠写真(笑)です。

当日スペースを訪れて下さった、「希望の船」メンバーのらくだ氏とこま氏も、
私同様、てっきり余ると思っていた本の意外な売れ行きに、
かなりびっくりしていました。(笑)


↓完売後のサークルスペースの様子です。

この2枚の写真は、完売に驚いたらくだ氏が、思わず記念撮影してくれたものです。(笑)



さて、なぜテキストばかりのコピー誌が私達の予想以上に売れたのか
(売れたといっても全部で30部弱程度ですが(笑))自己分析してみるに、
単純に、需要があるのに供給が少なかったからだと思います。

電源不要ゲームのジャンルは、私が当初想像していたよりもはるかに盛況でした。
テーブルトークRPG関連のサークルさんがメインと言う感じではありましたが、
カードゲームボードゲーム関連でスペースを取っているサークルさんだけでも、
ざっと見て100〜200サークル位はありましたし、
それらのスペースを訪れる参加者の方も、予想以上に多かったです。
正直な所、かなりのマイナージャンルだろうと思っていたこのジャンルが、
自分が想像していた以上に活気があるジャンルなのだと知って
良い意味で予想を裏切られ、本当に嬉しく思いました

そうした中で、この日、アナログゲームのレビュー本を出していたのは、
(私が午後に会場を見て回って確認した範囲では)
うちのサークルの他に、もう1サークルだけでした。


ボードゲーム(特に外国製の)というのは、決して安い買い物ではありません
また、仮に端から買いまくれるだけの(保管場所や金銭面の)余裕があったとしても、
プレイ時間や人数集めの事を考えれば、実際にそれらのゲーム全てをプレイする事が可能な人は、
極めて限られた一部の人を除いて、殆どいないと言って良いでしょう。

ですから、大多数のアナログゲームのファンは、新しいゲームを購入する際に、
新作旧作含めて多くのタイトルが発売されている中から
自分(達)に合ったゲームを吟味し選ぶという作業が必要になる訳です。
そしてその作業の際に、購入を検討しているゲームに対しての、
実際にプレイした人の感想を聞いてみたいと思うのは当然の事でしょう。
しかもできれば、少数の著名な批評家やその道の権威の意見だけでなく、
なるべく多くの「普通の人」の意見を聞いてみたいと思うものだと思います。
(私自身もそうでした)

そういう意味で、初心者ばかりのサークルである「希望の船」のHPや同人誌のコンテンツであっても、
1人でも多くの参加者の方の感想や意見を載せる事によって
ゲーム経験の豊富な方にとっても、見るべき価値を持つのだと、改めて感じた次第です。




何にせよ反応があるのは嬉しいもので、
本を作るモチベーションもぐーーーんと上がって
調子に乗って09年の冬コミ(コミックマーケット77)にも申し込んでみたのですが、
残念ながら今度は見事に落選してしまいました。(笑)


落選した09年冬コミ用のサークルカットの原画です。

まあ、競争率の高さもジャンル隆盛の証という事で、仕方ないですね。
これにめげずに、2010年の夏コミも申し込んでみようと思っています。


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